ビギナー向け!サッカーの戦術ブログ

サッカー日本代表がW杯ベスト8の壁を打ち破る為の戦術(タクティクス)をビギナー(初心者)でも分かるように分析します!土曜日の19時更新目標!

MENU

③【2023年3月キリンチャレンジカップ】新森保ジャパンが目指す戦術とSBのメンバーは!?

※ 当サイトの記事には、広告・プロモーションが含まれる場合があります。

【ads by google】

 記者会見は、山本昌邦氏がナショナルチームダイレクター「侍ブルーからU-15までの統括になる」ことから発表が始まり、森保監督はカタールW杯を通してこれから日本代表が進化を遂げるための戦術を発表した。

2023年3月15日の記者会見から抜粋。
【参考】「新森保ジャパン」の記者会見

第2次森保ジャパンの「新日本代表のスタイル」とは

以下はリンク先記者会見の19:20からを要約。

  • 攻守の全て、選手個々の力だけではなく戦術の点でもレベルアップが必要。
  • 世界トップ基準では強度の高いプレーが必要。これまで通り良い守備から攻撃へ繋げる。
  • カタールW杯ではカウンター攻撃ができたが、ポゼッションの面で相手が嫌がるレベルまでクオリティを上げる必要がある。
  • 特に速攻から遅攻へ切り替える時のプレス回避からの展開をコーチ陣と重視。
    ※新たに日本代表コーチに加わった名波浩氏は、遅攻は怪しいのではないかと話しているそうだ。【参考】YoutubeサカダイTV(3:22)
  • カタールW杯での守備はカウンタープレスにより即時奪取が上手くできた。
    カウンタープレスとは、ボールを取られた瞬間にプレスを掛け返すこと。
  • W杯で勝つには、カウンタープレスに加えて「前線からゾーンプレス」と「攻撃を受けながら下がる粘り強いブロック守備」が必要。
    ※守備ブロックとは、442や541などの守備陣形のこと。最近で言う「守備のエリア戦術」に近い言い回しだろうか。
  • カウンタープレス、ブロック守備、攻守の切り替え方、ボールの握り方(ポゼッション法)をこの2試合で試す。

新森保ジャパンの戦術を具体化する

 森保監督は成功した戦術を継続して行うそうだ。そこでカタールW杯で成功した戦術に加え、記者会見での内容を加味して新森保ジャパンの戦術を具体化してみよう。

ハイプレスとショートカウンター

 FW前田や伊東もW杯中に自分のスタイルを明確化し、意識が変わったことで今なお成長中の選手である。

以下のシステムは「カタールW杯のイメージ」図。

前田
鎌田  伊東
長友     酒井
守田 遠藤
冨安 吉田 板倉

例えばカタールW杯では、前半から高い位置でゾーンプレスを掛けるハイプレスからボールを奪い、ショートカウンターを狙うことが出来た。
これは体力のある右SH伊東を中心に、FW前田左WB長友が前半で交代することを前提にした交代戦術と組み合わせた戦術である。

長友佑都が居なくなり今回から調子の良い三笘を先発させると左サイドの交代戦術ができなくなるため、前半からのショートカウンターを狙うことが果たして出来るだろうか?
【参考】交代戦術

カテナチオによる中盤でのエリア戦術とカウンター

 ハイプレスが突破された時、ラインコントロールによりディフェンスラインをミドルサードまで下げて4411や541の守備ブロックを作り中盤での守備へと切り替える。

守備ブロックとは歴代の日本代表監督が実践しようとしたエリア戦術とカテナチオのことだと思うが、日本代表が実践できなかった理由は『ディフェンスラインがマンツーマンで相手FWに付き、ラインコントロールが低いため』である。

「中盤で守備ブロックを形成する」とは、「ラインコントロールを行う」と言うことに等しい。
【参考】
ミドルサードとは
エリア戦術とカテナチオ

中盤でボールを奪取してから展開と速攻

 FW前田は最近調子が良いため、中盤の三笘や久保、鎌田、堂安、伊東らとともにオーソドックスなビルドアップからの攻撃も展開できるようになれば、カタールW杯の様にハイプレスのためだけに使われることは無くなる。

もし今回のキリンチャレンジカップでもハイプレスが使われるならば、今後の日本代表FWのスタメンを決める大きな選考基準となるだろう。

カウンターに失敗した時のポゼッション法と速攻

 カウンターは成功することの方がまれであるため、ポゼッションに切り替えることになる。
森保監督の言う『遅攻』の意味がいまいち分からなかったのだが、全体が高い位置でボールを保持し、どこかのタイミングで速攻へと切り替えるだけではないのか?と思う。
【参考】攻撃戦術と速攻

両サイドでアイソレーションと単独攻撃の仕掛け

 ポゼッションを考える場合は右SHの堂安を推しているのだが、森保監督は単独でのサイド攻撃を得意とする伊東を中心に考えているようだ。
長友佑都が呼ばれなくなったことで左SHは三笘の先発が予想されるのだが、恐らく両サイドでの単独攻撃と中央の連携を合わせた攻撃をイメージしているのではないだろうか。
【参考】アイソレーションによるサイドの単独攻撃

SB不在の森保ジャパン

 長友佑都、吉田麻也、谷口彰悟、酒井宏樹を招集しなかったことで明らかにDFが足りない。
今回のキリンチャレンジカップは戦術を試すとともに「次回W杯へ向けたSBの選抜試験」とも言える。

森保ジャパンのスタメン予想

 以上の戦術を踏まえた上で、キリンチャレンジカップで森保ジャパンのスタメンを予想してみる。

前田
久保 鎌田 伊東
守田 遠藤
三笘 伊藤 板倉 SB

正直招集されたDFを知らないのでSB表記とさせてもらったが、今回はDFが足りないことから3CBと2WBの343ではなく4Bの4231を予想した。

【カテゴリー】
第2次森保ジャパンの初陣「キリンチャレンジカップ」