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サッカー日本代表がW杯ベスト8の壁を打ち破る為の戦術(タクティクス)をビギナー(初心者)でも分かるように分析します!

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【EURO2024 グループA 】スイス代表の戦術を分析

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 スイス代表は、FIFAランキング(2024年4月4日)19位で、 UEFA(欧州サッカー連盟)内の順位では12位。

代表のメンバー

監督

ムラト・ヤキン

GK(ゴールキーパー)

1 ヤン・ゾマー(インテル)
12 イボン・ムボゴ(ロリアン)
21 グレゴール・コベル(ドルトムント)

DF(ディフェンダー)

2 レオニダス・ステルギウ(シュツットガルト)
3 シルバン・ビドマー(マインツ)
4 ニコ・エルベディ(ボルシアMG)
5 マヌエル・アカンジ(マンチェスター・C)
13 リカルド・ロドリゲス(トリノ)
15 セドリク・ツェジガー(ボルフスブルク)
22 ファビアン・シェア(ニューカッスル)

MF(ミッドフィールダー)

6 デニス・ザカリア(モナコ)
8 レモ・フロイラー(ボローニャ)
9 ノア・オカフォー(ミラン)
10 グラニト・ジャカ(レバークーゼン)
11 レナト・シュテフェン(ルガーノ)
14 シュテファン・ツバー(AEKアテネ)
16 バンサン・シエロ(トゥールーズ)
20 ミシェル・アエビシェール(ボローニャ)
23 ジェルダン・シャキリ(シカゴ・ファイアー)
24 アルドン・ヤシャリ(ルツェルン)
26 ファビアン・リーダー(レンヌ)

FW(フォワード)

7 ブレール・エンボロ(モナコ)
17 ルベン・バルガス(アウクスブルク)
18 クワドウォ・ドゥアー(ルドゴレツ)
19 ダン・エンドイェ(ボローニャ)
25 ゼキ・アムドゥニ(バーンリー)

【6/15 第1戦】スイス 対 ハンガリー(3-1)

システム

 

使用戦術

試合展開

 

【守備戦術】

  •  

【攻撃戦術】

  •  

【6/30 ラウンド16】スイス 対 イタリア(2-0)

システム 3-4-3

6月30日スイス代表のシステム(イタリア戦)

使用戦術

試合展開

 イタリアが最初からディフェンスラインをPA前まで下げるため、スイスは難しいビルドアップが不要。スイスの選手が1対1で強い印象だが、イタリアが自滅しただけに見える。

【守備の特徴】

  • 高めのラインコントロールからハイプレスを掛け続け、イタリアのミスとパスカットを狙う。
  • 一度ラインを高くするとハイプレスを掛け続け、下がることがほぼ無い。
  • ディフェンスラインはイタリアのFWに高さを合わせ、DMの列はマンツーマンでマークをしている様に見える。
  • 2点目を勝ち越してからは5-4-1へ。

【攻撃の特徴】

  • イタリアが最初から下がるために難しいビルドアップが不要。
  • 相手がカテナチオを作るので、ボールを回しながらシュートを打ったり、センタリングを上げ続ける。
  • カウンター気味の時に速攻を意識することでDFの間から抜ける。
  • ボールを上下に動かすとイタリアの守備が間延びをするため、サイドから間を狙ったパスが多い。
  • イタリアよりもポジショニングが良く、ポストプレイと長いパスの精度が高いために中盤でのビルドアップが成立する。

【7/6 準々決勝】スイス 対 イングランド(1-1 PK3-5)

システム 3-4-3 DF5-4-1

 

使用戦術

試合展開

 どちらのチームもワイドプレイの意味を分からずやっている印象。解説の鄭大世氏によると疲労の部分が大きいのではないかとのことだが、ポジショニングに違和感が拭えずビルドアップも苦し紛れ。

【守備の特徴】

  • ディフェンスラインは高めに設定されているが、中盤でマークが甘く、マンツーマンになりきれないために突破されてしまう。
  • PAの前で二列に並び、DMの列はボールホルダーに対して明確なプレッシャーを掛けず、サイドに流れて初めてプレスを掛け始める。完全にDFとDMの列でゴチャつかせるかシュートを打たせて取るスタイル。

【攻撃の特徴】

  • 相変わらずDMがディフェンスラインに近づくため自陣PAから前にボールを運ぶことができず、長いボールを蹴ってこぼれ球から前に進むしか無い。
  • ワイドプレイをしているかのように見えるがボール周りの選手は近く、ワイドプレイの意味を分かってやっているようには見えない。
  • 後半DMの動きを修正した途端にスイスがボールを支配し、イングランド陣内でボールを回し続けるが、両チームとも中盤でボールへのプレッシャーが弱いため、どちらかがボールを持つと両チームとも押し込む展開になる。
進化しきれなかった戦術とチーム
 ワイドプレイに最後まで適応できなかったが、対戦相手のイングランドも同様に適応できていたわけではない。そのためほぼ互角の試合展開だった。
疲労もあったのだろうが、ラウンド16からチームとしての成長が止まり、戦術の選択肢や対応力が余りあったようには見えなかった。
それは恐らく大会の中で器用なチームを目指すよりも、割り切った分かりやすい戦術を選択したと考えた方が適切だろうか。
スイスはこの戦いでPK戦の末に負けた。