サッカーチームのメンバーに適したポジションからシステム(フォーメーション)を決定するためのマニュアルです。このガイドを通じて、ご自身のチームの特色を活かす効果的な戦術を構築し、チームのパフォーマンスを最大化しましょう。
最初からプロチームの真似をしてもよいのですが、そこからチームのメンバーの特徴を活かすための方法を考えます。
チームのポジションとシステムの決定方法
まずメンバーの得意なポジションと人数に合わせてシステム(フォーメーション)を決めると、チームの特色や形が自然と決まります。
無理に別の形を目指すと戦術や連携が噛み合わなくなるので、まずは各選手の特徴を分析することから始めましょう。
※システムに該当する図を過去の記事から引用しているので、図のタイトルは無視して下さい。
- サッカーのポジションはDFから決める
DFが何人か、または割合で判断し、3~5人を決めます。
また左右対称にする必要もありません。
例えば3-4-3のシステムで左は守備的なWB(SB)、右は攻撃的なWB(SH)と考えてもよいでしょう。すると守備時に4-4-2も作りやすく、攻守で役割がはっきりとするため分かりやすくなり、ミスが減ります。 - 人数によりSBかWBかが決まる
①DFが3人の場合は3人がCB、状況に応じてSH(DM)がDFの列に入る。
【システム候補】上図左側3-5-2(3-2-3-2)、下図;3-4-3
②DFが4人の場合は2人がCB、両サイドの2人がSBとなります。
【システム候補】4-2-3-1、4-4-2、4-3-3
③DFが5人の場合は3人がCB、両サイドの2人がWBとなります。
【システム候補】5-2-3(3-4-3とほぼ同じ)
※DFが3人と5人では見た目上ほぼ同じシステムになり、サイドの選手がDFラインに加わることができればWB、できなければSHと分類する程度の差でしかありません。 - MFを決める
MFもDMFから決めます。
①DFが3人と5人の時DMFは2人。
②DFが4人の時は、2人にアンカー(ANC、AN)を加えるかの選択。 - CMを作るか否か
①チームの攻撃戦術で中心的な存在がいればCMにする。
②ドリブルが得意な人が多い場合、上図3-4-3になる。
③組織的に全体で動く場合は上図4-3-3の右側のようになる。 - CFWを決める
チームのメンバーで最もゴールを決めるのが上手い選手がなれれば良い。
チームにCFWらしい人がいない場合は、以下のような戦術もある。
【参考】CFを作らないゼロトップと戦術南野 - 最近では珍しい2トップ(3-2-3-2、3-5-2、4-4-2)
FWをやりたい人が多い場合は、2トップ、1CMのやり方もあるが、最近は自陣GKからビルドアップが始まり、後ろに人数を掛けることから始めて最前列に追いつく事が多いため、あまり見ない。
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森保ジャパンはDFの宝庫
現在森保監督率いる日本代表DFのレベルは非常に高く、特にCBの冨安健洋(アーセナル)、 板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)の二人は世界レベルであり、SBも貴重なメンバーが揃いつつあります。
CBとDMもできる谷口彰悟や田中碧が加わると、DFがあふれかえることになるでしょう。
【参考】日本代表メンバーは人材の宝庫!?
DFの特にCBが多いことで、ドリブルを活かせるWBやWGのポジションに三笘や伊東を起用できるようになりました。
システム変更の有無
当サイトでも数的有利を作るためにシステム変更を推奨しているが、実際はマークのズレや複数のポジションをこなすポリバレントさが必要となってくる。そのため、選手たちの能力やポジショニングの適性を見極める必要がある。
ポジションの選定方法
1. 選手の特性
各選手のスピード、テクニック、フィジカル的な特性を考慮しましょう。
・選手名鑑(名簿)を作る
【参照】サッカーのポジショニングの名簿
・体組成計でフィジカルチェックを行う。
身長、体重、体脂肪率、スマートウォッチで活動量の計測と評価(任意)。
【参考】ボディデザイン公開講座(レコーディング)
【参考】ボディデザイン有料講座でアスリートのコンディショニング
2. チームの戦術
チームの戦術に合ったポジションを割り振り、連携を図りましょう。
・サッカーの基本戦術とは
3.フィジカルトレーニング&練習メニューの作成方法
チームの練習メニューを作成する時、「トレーニングメニュー・ルーティーンセット」を作り出しました。
常に全てを刷新するのは手間も時間も掛かるため、練習メニューを入れ替える発想で強度や内容だけを変える発想です。
【参照】トレーニングメニュー・ルーティーンで練習メニューを作成する