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②日本サッカー界のトッププレイヤーを育てるための「ポジショニングスキルトレーニングプログラム」

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ポジショニング上達のためのトレーニングプログラム

 日本サッカー界がW杯で優勝を目指しベスト8の壁を破るためには、国内のJリーグが国際的な競争に勝ち、世界のトップリーグへと変わる必要がある。そのためには選手たちが異なるポジションでの優れたスキルを習得し、戦術的な理解を高めることが不可欠となる。「ポジショニングスキルトレーニングプログラム」は、この目標を実現するための方法である。

主要なプログラム要点

 前回話した通り、各ポジションに特化したコーチ陣が、選手に対してポジションに固有のスキルと戦術を伝授する必要がある。これにはゴールキーパー(GK)、ディフェンダー(DF)、ミッドフィルダー(MF)、フォワード(FW)など専門のコーチングスタッフが必要になるが、部活やクラブチーム単位で専門のスタッフを用意することは難しい。

そこで今回は、専門のスタッフがいないクラブチームでも、特にポジショニングのスキルを普段の練習に取り入れる方法を提案する。

下記リンク先の練習メニュー作成方法にポジショニングの練習を組み込むのだ。

【参考】専門的な指導者が居ないチームの練習メニュー作成方法

1.戦術理解の強化はシステムのイメージづくりから

 まず戦術的な理解を深めるために、システムや戦術における各ポジションの説明を行い、役割、戦術的な選択(パス、ドリブル、キープなど)、戦術戦略などのイメージを作ってから行う。

 例えば、まずは4231、433、343、352などシステムにより変わるプレイの割合などから入ると良い。
続いてボールの高さで行うシステム変更とポジションチェンジなどを行う。

2.システム変更を意識した個別指導

 一般的に基礎的な練習は個人技から始めるが、サッカー後進国である日本はポジショニングの意識が低い。そのため、毎回行う個人技練習もシステムやシステム変更の中でのポジショニングを意識しながら行う

さらに選手は個別に全ポジションのトレーニングを受け、ポジションに関するスキルと知識を磨く。

1と2を合わせて全ポジションで練習を行えば自然と居るべきポジションが分かるようになり、これがポジショニング練習となる。

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ゲームシミュレーションでポジションの適正をみる

 実際の試合状況を想定してゲームシミュレーションを行い、ポジションの適正を見極める重要な試験となる。2チーム以上作れないなど人数が足りない場合は、5対5などフットサルのようなミニゲームでの対戦を行う。

3.より実践的なシミュレーション

 公式試合に向けてポジションを決定する重要なシミュレーション試合。毎日の練習と本人の希望を含めてポジションを仮に決め、続いてチームのシステムを作る。

例えばDFの適正が多いチームは、日本代表の343など変則的な5バックに。
4231、433、4141などから343、352へシステム変更をしてDFが多くなるシステムを選択するなど、普段から複数のポジションや細かな違いを理解しておくことで、幅広くシステムをこなすことができるようになる。

4.スマートホンでビデオ分析

 選手のプレースタイルを向上させるため、ポジション別の試合映像を分析して改善点を特定する。
実際に選手が見直せるように戦術的なフィードバックを提供し、イメージと実際を共通させるためのサポートする。

イメージと実際が大きく離れている選手は、ポジションを変えることも想定する。

5.成果の評価と改善

 我々のポジショニングスキルトレーニングプログラムは、日本サッカー界のトッププレイヤーを育てるための基盤を築くために不可欠なツールです。各選手は自身のポジションにおいて優れたスキルと理解を習得し、国際的な競争において成功を収める準備が整います。

【参考】

 

トレーニングプランの変更は指導者だけ?
 選手の進捗を定期的に評価し、プログラムを調整し、最適な成長を描くことが理想ではある。しかしトレーニングプランは模範的な練習法だけではなく、ポジションによるチーム事情や、選手のニーズに合わせて変えて興味を引くことが重要。興味が増えれば個性が伸びるかもしれない。
練習法は押し付けるだけではなく、希望通りやらせてみて失敗して覚えることも多くある。

若年層のフィジカルトレーニングと栄養管理

若年層はフィジカルトレーニングが最も重要!?

 日本サッカー界のレベルを上げるには、若年層からの底上げが重要である。
未だ残る根性論、栄養管理を無視した練習メニューなど、成長過程を無視していることも多い。

若年層の場合サッカーの技術の向上だけではなく、体作りなど基本的な栄養管理の方が重要となることもある。

【参考】アスリートの体作りと体調管理法のボディデザイン講座

 

食育から始める栄養管理

 上記ボディデザイン講座では細かな栄養管理の指導ではなく、毎日三食の重要性やサプリメントの活用方法など最も基本的な食育から行う。そのため、ご飯が食べれないほど行う練習の無意味さも理解してもらえるだろう。

食事は日々のトレーニングの回復だけではなく、成長にとっても大切な要素であることは間違いない。