オランダ代表は、FIFAランキング(2024年6月20日)7位で、 UEFA(欧州サッカー連盟)内の順位では6位。1988年に優勝。36年ぶり2度目の優勝を狙う大会。
- 代表のメンバー
- 【6/22 グループ 第2戦】オランダ 対 フランス(-)
- 【7/3 ラウンド16】オランダ 対 ルーマニア(-)
- 【7/6 準々決勝】オランダ 対 トルコ(2-1)
- 【7/10 準決勝】オランダ 対 イングランド(1-2)
代表のメンバー
監督
ロナウド・クーマン(2度目の就任で、今年2年目、2大会連続のEURO出場)
GK(ゴールキーパー)
13 ユスティン・バイロウ(フェイエノールト)
23 マルク・フレッケン(ブレントフォード)
1 バルト・フェルブルッヘン(ブライトン)
DF(ディフェンダー)
2 ルシャレル・ヘールトロイダ(フェイエノールト)
3 マタイス・デ・リフト(バイエルン)
4 フィルヒル・ファン・ダイク(リバプール)
5 ナタン・アケ(マンチェスター・C)
6 ステファン・デ・フライ(インテル)
15 ミッキー・ファン・デ・フェン(トッテナム)
17 デイリー・ブリント(ジローナ)
22 デンゼル・ダンフリース(インテル)
MF(ミッドフィールダー)
8 ジョルジニオ・ワイナルドゥム(アルイテファク)
14 タイアニ・ラインデルス(ミラン)
16 ヨエイ・フェールマン(PSV)
20 イアン・マートセン(ドルトムント)
24 イェルディ・スハウテン(PSV)
26 ライアン・フラーフェンベルフ(リバプール)
FW(フォワード)
7 シャビ・シモンズ(ライプツィヒ)
9 ボウト・ベグホルスト(ホッフェンハイム)
10 メンフィス・デパイ(A・マドリー)
11 コーディ・ガクポ(リバプール)
12 ジェレミー・フリンポン(レバークーゼン)
18 ドニエル・マレン(ドルトムント)
19 ブライアン・ブロビー(アヤックス)
21 ジョシュア・ザークツィー(ボローニャ)
25 ステーフェン・ベルフワイン(アヤックス)
【6/22 グループ 第2戦】オランダ 対 フランス(-)
システム
使用戦術
- 改良型カテナチオ(カテナチオ+ハイプレス+ラインコントロール)
- GKからつなげるためのシステム変更とビルドアップ
- 相手の改良型カテナチオをかいくぐるワイドプレイ
- 相手のラインコントロール
- WGを孤立させるアイソレーション
- どこからでもカウンターを狙う速攻戦術
試合展開
【守備戦術】
【攻撃戦術】
【7/3 ラウンド16】オランダ 対 ルーマニア(-)
- 対戦相手のルーマニア代表の戦術分析
システム 4-3-3
使用戦術
- 改良型カテナチオ(カテナチオ+ハイプレス+ラインコントロール)
- GKからつなげるためのシステム変更とビルドアップ
- 相手の改良型カテナチオをかいくぐるワイドプレイ
- なんとなく程度の相手のラインコントロール
- WGを孤立させるアイソレーション
- どこからでもカウンターを狙う速攻戦術
試合展開
ほぼオランダがボールを支配し、ルーマニアはカウンターを狙う程度。お互い守備戦術はフランスの真似をしている。
【守備の特徴】フランスの真似
- 基本は少し下がって中盤(ミドルサード)前後で構える形が、下がりすぎず高い位置からコースを切りながら追いかける。
- ハイプレスになるチームほどカウンターを受けている印象。
- 基本的に4-4-2の形を作り、ボールの位置によって相手の正面から守るのではなく、全体で連動して横に動くことでサイドに追いやる形。
- DFの列は相手より一人多く、それ以外はマンツーマンで守備を行う。
中盤では外側をむしすることで数的有利を作り、カテナチオを行う言わばハイプレスのない改良型カテナチオ。
【攻撃の特徴】
- 疑似カウンターを狙い、左右にボールを振り分けながらドリブルで仕掛ける。
- PAに侵入後にショートセンタリングが有効だった。
【7/6 準々決勝】オランダ 対 トルコ(2-1)
- 対戦相手のトルコ代表の戦術分析
システム DF5-4-1
使用戦術
- 改良型カテナチオ(カテナチオ+ハイプレス+ラインコントロール)
- GKからのビルドアップとシステム変更
3バックにGKを合わせて4バックになるシステム - 相手の改良型カテナチオをかいくぐるワイドプレイ
- 相手のラインコントロール
- WGを孤立させるアイソレーション
- どこからでもカウンターを狙う速攻戦術
試合展開
【守備の特徴】
- トルコが明確なワイドプレイを行ってこないため、従来の改良型カテナチオで守備を行う。
- オランダがトルコを押し込むためカウンターで裏を狙われる。
【攻撃の特徴】
- ワイドプレイの見本とはならないが、広い距離感を保つことで個人と全体の連携が見て取れる。ただトルコも中盤からゾーンプレスを掛けて対抗するため、思うようにボールは回せない。
- トルコに点を取られてからは押し込んでからパワープレイを狙うようにもしたのか。
- 押し込み続け正面と左右から攻撃をし続けトルコのゴールをこじ開けた。
トルコがワイドプレイになりきれないと判断すると従来の距離感で守備を行い、適切なラインコントロールで攻撃の芽を潰す。
先制点は許したがトルコの陣地へ押し込み、執拗とまで言える攻撃で逆転勝利。
【7/10 準決勝】オランダ 対 イングランド(1-2)
- 対戦相手のイングランド代表の戦術分析
システム 4-3-3(4-2-3-1)
使用戦術
- 改良型カテナチオ(4-4-2が基本の3-4-3、3-5-2)
(カテナチオ+ハイプレス+ゾーンプレス+ラインコントロール) - GKからのビルドアップとシステム変更
GKを含めて4バックのシステム - ワイドプレイ?
- 相手のラインコントロール
- WGを孤立させるアイソレーション
- どこからでもカウンターを狙う速攻戦術
試合展開
【守備の特徴】
- ラインの裏を取られないように細心の注意を払いながらラインコントロールを行う。
- フランスのディフェンス方式同様に、4-4-2から3-4-3などのカテナチオからマンツーマンを行おうとするが、イングランドのフォーデンが激しくポジションチェンジを行うので、マークの受け渡しが上手く行かずにディフェンスが乱れてしまう。
- ミドルからアタッキングサードではラインコントロールは無理に行わず、マンツーマンとゾーンプレスで潰す。
【攻撃の特徴】
- イングランドがボールを取られた時点から4-4-2を基本に3-4-3のプレスを掛けるため、ビルドアップで苦労をする。
- ワイドプレイとまではいかないが広い幅を取るが、ポストプレイ時にイングランドの間を取り切れないためにパスが回らない。
- 上記理由に加え、中盤でボールに集まりすぎることもあり、ボールが広く回らない。
- また中盤でイングランドの選手の中にいるべき選手が外に出てきてしまうため、ボールを外回りでしか回せない。