スロバキア代表は、FIFAランキング(2024年4月4日)で48位。UEFA(欧州サッカー連盟)内の順位は25位。
スロバキア代表のメンバー
監督
フランチェスコ・カルツォナ(イタリア)
GK(ゴールキーパー)
1 マルティン・ドゥーブラフカ(ニューカッスル)
12 マレク・ロダーク (フルハム)
23 ヘンリッヒ・ラバス(ニューイングランド・レボリューション)
DF(ディフェンダー)
2 ペテル・ペカリーク(ヘルタ)
3 デニス・バブロ(コペンハーゲン)
4 アダム・オベルト(カリアリ)
6 ノルベルト・ギョンベル(サレルニターナ)
14 ミラン・シュクリニアル(パリSG)
15 ベルノン・デ・マルコ(ハッタクラブ)
16 ダービド・ハンツコ(フェイエノールト)
25 セバスティアン・コーシャ(スパルタク・トルナバ)
MF(ミッドフィールダー)
5 トマーシュ・リゴ(バニーク・オストラバ)
8 オンドレイ・ドゥダ(ベローナ)
11 ラースロー・ベーネス(ハンブルガー)
13 パトリック・フロショフスキー(ゲンク)
19 ユライ・クツカ(スロバン・ブラティスラバ)
21 マトゥーシュ・ベロ(ボーフム)
22 スタニスラフ・ロボツカ(ナポリ)
FW(フォワード)
7 トマーシュ・ススロフ(ベローナ)
9 ロベルト・ボジェニク(ボアビスタ)
10 リュボミール・トゥプタ(スロバン・リベレツ)
17 ルカーシュ・ハラスリン(スパルタ・プラハ)
18 ダービド・ストトレツ(スロバン・ブラティスラバ)
20 ダービド・ジュリシュ(アスコリ)
24 レオ・ザウアー(フェイエノールト)
26 イバン・シュランツ(スラビア・プラハ){\rtf1}
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【6/17グループE 第1戦】スロバキア代表 対 ベルギー代表(1-0)
- 対戦相手ベルギー代表の試合分析
【システム 4-3-3】
【戦術】
・改良型カテナチオ(ハイプレス+カテナチオ+ラインコントロール)
・ワイドプレイ
・カウンター
【試合展開】
素早いカウンターからライン裏のルカクへショートからロングパスを多用してくるベルギーに対し、ラインコントロールで果敢に挑んだスロバキア。
前線からハイプレス、中盤ではゾーンプレスをかけるベルギーに対し、スロバキアはミドルサードまでワイドプレイでボールを展開する。
しかし中盤の選手が逆サイドを見れないためにサイドチェンジが出来ず、さらにもたつき展開が遅いためかベルギーのプレスに引っ掛かることが多い。
ベルギーのフィジカルや1対1の強さに圧倒されほぼ防戦一方になる中、何度かカウンターで攻め込んだ。
終始ベルギーがディフェンス裏にパスを出し、サイドから中央のルカクを狙うセンタリングを挙げ続けられたが、VARに何度も助けられながら堅固なディフェンスラインで90分を持ちこたえた。
【6/30 ラウンド16】スロバキア 対 イングランド(1-2)
- 対戦相手のイングランド代表の戦術分析
システム 4-3-3
使用戦術
- 改良型カテナチオ(カテナチオ+ハイプレス+ゾーンプレス+ラインコントロール)しっかりとイングランドの距離感に合わせたラインコントロールが絶妙。
- GKからのビルドアップとシステム変更
日本代表のように2CBが少し開くだけのタイプのため、余り展開できない。 - ワイドプレイに慣れてきた様な雰囲気
- 相手のラインコントロール
- WGを孤立させるアイソレーション
- カウンターを狙う速攻戦術
試合展開
EURO2024開始時はチームに戦術が無くただの集まりに見えたチームだが、試合数が進むにつれて一定のチームとして成り立ってきた。まるでフランス代表の真似をしているかのようなチーム。
終始試合をコントロールしていたのはスロバキアだが、90分のロスタイム中のラストプレイで、コーナーからのパワープレイからオーバーヘッドキックで同点とされる。
延長開始とすぐにほぼパワープレイで勝ち越し点を許した。
スロバキアは2点目を取りに行かずに守りに入ったが、最後のワンプレイで同点とされたことで延長戦流れを決めてしまったか。
個人的にはスロバキアに勝ってほしかったのだが、結果はパワープレイだけのイングランドが勝利となった。
スロバキアに足りなかったのは、大会で勝ち残る経験だろうか。
【守備の特徴】
- 適切なラインコントロールから前線では中央へのパスコースを切り続け、中盤では数的有利を作る。ワイドプレイに近い距離でパスを回すイングランドに対しても、改良型カテナチオを行っている様な守備戦術を見せる。
- ボールの展開が遅いと集まってしまうイングランドに対し、スロバキアのマークマンがついていくことでゾーンプレスのような状態になりボールを奪取する。
- 4-4-2の守備陣形からディフェンスラインでボール回しをされると、前に出る2人が入れ替わることで走る距離を減らす。展開された後にボールから遠い人がDMの列に入って守備時もポジションチェンジを行う。
- ディフェンスラインへ入った人の多くがラインコントロールにも加われるため、ディフェンスラインに安定感を感じる。
- 大外のマークを外し、サイドラインへ追い込むと数的有利を作り、一気にプレスを掛ける。
【攻撃の特徴】
- ワイドプレイとして一定の距離感を取ることができ、ボールへ集まってしまってもすぐに動き直して距離を取ることが出来る。
- 味方同士が無駄に入れ替わるのではなく、適切なワイドプレイを続けることでポゼッションサッカーを目指し、無理ならば前線へのクリアやライン裏へのパスへと切り替える。
- 中盤で持てる人が多く、パスコースを作るためのドリブルと連動して味方も動く。
- マークマンの裏に入り、間をしっかり取るので中盤でパスも回る。
昨今ではビルドアップにこだわりを見せるチームが多いが、試合を決めるイングランドの点はほぼパワープレイだった。
VARもある現在、PAへボールを放り込めば何が起こるかわからない典型的な試合となってしまった。