ベルギー代表は、FIFAランキング(2024年4月4日)で3位。UEFA(欧州サッカー連盟)内の順位は2位。
- ベルギー代表のメンバー
- 【6/17 第1戦】ベルギー 対 スロバキア(0-1)
- 【6/22 第2戦】ベルギー 対 ルーマニア(-)
- 【6/26 第3戦】ベルギー 対 ウクライナ(-)
- 【7/1 ラウンド16】ベルギー 対 フランス(0-1)
ベルギー代表のメンバー
監督
ドメニコ・テデスコ(38歳、代表監督就任して初めての大きな大会)
GK(ゴールキーパー)
1 クーン・カステールス(ボルフスブルク)
12 トーマス・カミンスキ(ルートン・タウン)
13 マッツ・セルス(N・フォレスト)
DF(ディフェンダー)
2 ゼノ・デバスト(アンデルレヒト)
3 アルトゥール・テアテ(レンヌ)
4 ボウト・ファエス(レスター・シティ)
5 ヤン・フェルトンゲン(アンデルレヒト)
15 トーマス・ムニエ(トラブゾンスポル)
21 ティモシー・カスターニュ(フルハム)
25 マクシム・デ・カイパー(クラブ・ブルージュ)
MF(ミッドフィールダー)
6 アクセル・ビツェル(A・マドリー)
7 ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)
8 ユーリ・ティーレマンス(アストン・ビラ)
9 レアンドロ・トロサール(アーセナル)
16 アステル・ブランクス(ボルフスブルク)
18 オレル・マンガラ(リヨン)
23 アーサー・フェルメーレン(A・マドリー)
24 アマドゥ・オナナ(エバートン)
FW(フォワード)
10 ロメル・ルカク(ローマ)
11 ヤニック・カラスコ(アルシャバブ)
14 ドディ・ルケバキオ(セビージャ)
17 シャルル・デ・ケテラーレ(アタランタ)
19 ヨハン・バカヨコ(PSV)
20 ロイス・オペンダ(ライプツィヒ)
22 ジェレミ・ドク(マンチェスター・C)
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【6/17 第1戦】ベルギー 対 スロバキア(0-1)
- 対戦相手のスロバキア代表戦術分析
システム 4-2-3-1
使用戦術
- 改良型カテナチオ(カテナチオ+ハイプレス+ラインコントロール)
- GKからつなげるためのシステム変更とビルドアップ
- 相手の改良型カテナチオをかいくぐるワイドプレイ
- 相手のラインコントロール
- WGを孤立させるアイソレーション
- どこからでもカウンターを狙う速攻戦術
試合展開
【守備戦術】
- チッチ監督のブラジルのようなスタイル。
【攻撃戦術】
- 相手陣内へ押し込むまでは、ボールタッチを最小限に抑えて前線へと運ぶ。
- アタッキングサードではポゼッションサッカーへと切り替えるが、両SHがドリブルで仕掛けながら駆け上がり、FWのワントップルカクへセンタリングを上げる強引さも見せる。
- また最後尾のディフェンスラインからFWのルカクと両SHへ長いボールも通すことで、どこからでもカウンターを狙うこともできる。
- 両SHのドリブル突破が最も武器と言えるかもしれない。
- 中盤の安定感から日本が見本にできるようなスタイルだが、1戦目のスロバキア戦ではPA付近で無理にボール回しを行ったところをカットされ決められてしまい得点を上げることが出来ずに敗戦。
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【6/22 第2戦】ベルギー 対 ルーマニア(-)
- 対戦相手のルーマニア代表の戦術分析
システム 3-4-3
使用戦術
- ハイプレス
- カテナチオ
- ラインコントロール
- GKからつなげるためのシステム変更とビルドアップを複数使いこなす。
CBがPA両側に大きく開く、CBとSBが4人でPA付近に並ぶタイプ。 - 相手のハイプレスをかいくぐるワイドプレイ
- 相手のラインコントロール
- WGを孤立させるアイソレーション
- どこからでもカウンターを狙う速攻戦術
試合展開
連続するプレイ中にシステム変更を行うのではなく、プレイが切れると高さによってシステム変更を行い、マークのズレや受け渡しミスを防ぐ。
攻撃の多くを速攻につなげるような印象。
まるで決勝戦かのような試合だった。
【守備戦術】
- ワイドプレイを行いながらビルドアップをするルーマニアに対し、マンツーマンのハイプレスを掛けながら、自陣のPAに近づくごとに二列の守備のカテナチオに移行する。
- 自陣深くになるほどカテナチオへと近づき、中盤ではゾーンプレスを行う。
- 裏を取られないように高くなりすぎない様に繊細なラインコントロールを行う。
- 55分?ぐらいから、突如山王高校(スラムダンク)の様な尋常ではないハイプレスを掛けるが、ルーマニアのビルドアップにかわされてしまった。
【攻撃戦術】次世代の戦術!?
- (21:00ごろ)GKを中心にCBの二人が大きくPAのサイドラインまで開くGKからのビルドアップではなく、GKを中心にCBがゴールエリアの両側、SBがPAより外に開いた状態でビルドアップを始める。
DMにボールが渡った瞬間にSBが一列上がり、数的有利を作ろうとする。
つなぐことが難しそうであれば、大きく蹴り上げるビルドアップのシステム。 - フィールド横いっぱいに開くワイドプレイから、縦パスと落ちながらのポストプレイを行うことでカウンターのような速攻を繰り返す。
- 短長のパスが強く正確で、トラップも正確なためにつながる。
- システム変更は多くはないが、プレイが切れるたびに高さによってシステム変更をする。
- ポジションが重なることがほぼ無く、取るべきポジションを正確に行う。
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【6/26 第3戦】ベルギー 対 ウクライナ(-)
- 対戦相手のウクライナ代表の戦術分析
【7/1 ラウンド16】ベルギー 対 フランス(0-1)
- 対戦相手のフランス代表の戦術分析
システム 4-3-3
使用戦術
- 改良型カテナチオ(カテナチオ+ハイプレス+ラインコントロール)
- GKからのビルドアップとシステム変更
複数のシステム変更を相手との距離によって使い分ける。 - ワイドプレイ
- 相手のラインコントロール
- WGを孤立させるアイソレーション
- どこからでもカウンターを狙う速攻戦術
試合展開
ベルギー代表はディフェンスラインからDMに展開しようとしても、CBとDMが重なり、さらに前の選手が降りてこずにボールウォッチャーになりっぱなしになる。そのため中央ががら空きになり、ボールが回らずビルドアップができない。
【守備の特徴】
- フランスとは異なり、4人がきれいに並ぶ標準的なカテナチオ。
ラインコントロールを大きく行う訳では無いが、4-4-2の距離を整えたまま上下を行う。 - 中央を固めることでフランスに両サイドしか使わせず、明確なシュートをさせない。
- 試合中にフランスの真似をしているのか、どんどん安定感が増していく。
- 75分すぎからかボールウォッチャーが増え、二列のラインコントロールの連動が無くなる。
【攻撃の特徴】
- ディフェンスラインからの展開時に4DFがお椀型を作るのだが、DMがCBの3mぐらい前に立つため、中央に人が居ない。そのためSBが強引にロングスルーパスを出すしか無い。
- フランスの安定したラインコントロールから数的有利を作られるため、ベルギーはカウンターを狙うことが多い。
- カウンターは速攻からライン裏を狙ったり、中心にいるルカクをセンタリングで狙うシンプルな戦術。
何故か味方CBとDMが重なった状態から始める。