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サッカー日本代表がW杯ベスト8の壁を打ち破る為の戦術(タクティクス)をビギナー(初心者)でも分かるように分析します!土曜日の19時更新目標!

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ジーコジャパンは個人を活かすブラジル式戦術?【442システム ⇨ 352システム】

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2002年日韓共催W杯が終わると、日本代表監督は選手として圧倒的な知名度があるジーコ氏へと代わった。

 不確かで申し訳ないのだが、前トルシエ監督の日本代表がW杯ベスト16で止まってしまったことを危惧し、サッカー協会がブラジル式への原点回帰を狙ったと言われてジーコ監督の招致が決まったはずである。

ジーコ監督は全体よりも個人を活かすブラジル式戦術

 前トルシエ監督が全体で連動する組織的戦術と表現するならば、ジーコ監督は全体よりも個人を優先する個人的戦術とでも言えるだろうか。

まさにブラジル人監督らしいブラジル式サッカーである。

日本人がようやく組織的戦術に目覚めたかに思えたが、ジーコ監督の個人的戦術により組織的戦術はまた日本から消えることとなる。

ブラジル人監督ジーコ氏の人柄

 『ジーコ』とは、やせ型である「やせっぽっち」という意味らしい。
本名は「アルトゥール・アントゥネス・コインブラ」であり、愛称と本名は全く異なる。
誰からも好かれるような温和な性格をしているそうだ。

ジーコ監督により消えたラインコントロール

 トルシエ監督では352のシステムのようにディフェンダー(DF)が横一直線に並ぶのだが、ジーコ監督になってからは2005年のオフサイドのルール変更もあって、完全にマンツーマンのディフェンスに変わった。

戦術は常にマンツーマンが前提になる

 ディフェンスはオフサイドはあてにせず常にマンツーマンで行い、相手FWが1人であれば日本代表のDFを3人(352)に、FWが2人であればDFを4人(442)にするなどの変更も行っていた。

 オフェンスは個人の独創性を重んじるだけとなり戦術から数的優位は存在しなくなった。ジーコ監督当時の日本代表メンバーは歴代最高の黄金世代と言われたため、個人的戦術を後押しする結果となった。

  1. 日本サッカー協会が掲げていた「ブラジル式サッカー」
  2. オフト監督の「個人が強くあり精度を高めたサッカー」
  3. 2005年のオフサイドのルール変更
  4. 歴代最高の黄金世代

この4つの要素がジーコ監督の個人的戦術を後押しした形となった。

システムは442と352の併用

 ジーコ監督はシステム(フォーメーション)にこだわらず、相手に合わせてシステムを変える。
よく見たシステムは352(3232)と442であり、時間がたつにつれて442が主流となっていった記憶がある。

 ジーコ監督のシステムは、下記太字の駒野と坪井、小笠原と加地など入れ替えるとで体力管理も想定していた。

 W杯などの過密日程ではメンバーを多く入れ替えることも戦術の一つとなる。
特に1試合毎に5人以上入れ替える戦術をターンオーバーと言う。

ジーコ監督の352のシステム

柳沢  高原
中村俊
三都主     駒野
 福西 中田英
中澤 宮本 坪井

ジーコ監督の442のシステム

柳沢 高原
中村俊    小笠原
 福西 中田英
三都主 中澤 宮本 加地 

ビリーの「組織と個人を融合させる343の可変システム」

 筆者ビリーが思う戦術とは「組織の中の個人」であり「個人のレベルが組織のレベルを上げる」なのだが、ジーコ監督の時代で戦術は「組織か個人か」であったため、ビリーは「日本人の戦術的理解は高いと思い込んでいるだけで低い」と思っていた。

 3バックであればトルシエ前監督が持ち込んだラインコントロールをすることで攻撃的にも守備的にもなれるシステムを考えていた。
WBの三都主と加地の上下と、中田英寿が中央で上下を繰り返すことでSHの小野伸二中村俊輔がFWとしても自由に攻撃参加できるようになるイメージである。

高原
小野伸  中村俊
三都主      加地
 福西 中田英
中澤 宮本 坪井

駒野が居れば三都主、加地、坪井と複数のポジションで交代でき、三都主も同様に左SH、WB、SBと代われるため交代戦術に使う。

433へのシステム変更

 三都主中村俊輔のポジションはFWとSHの中間であるWGだが、流れで中盤の4人が入れ替わるイメージ。
追い越すなどポジションを入れ替わることでマークを外したり、個人の能力と連携を活かすイメージのシステム。

高原
三都主   中村俊
小野  中田
福西
駒野 中澤 宮本 加地

4141へのシステム変更

 中盤では堅いビルドアップとディフェンスを作り、サイドの二人が自由に仕掛けるイメージのシステム。

高原
三都主 小野 中田 中村俊
福西
駒野 中澤 宮本 加地

4231へのシステム変更

 この場合は小野伸二中田英寿が入れ替わっても良い。
今更ながら何とも豪華なメンバーである。

高原
三都主 小野伸 中村俊
 福西 中田英
駒野 中澤 宮本 加地

試合ごとにメンバーを代える「ターンオーバー」

 交代メンバーが豪華すぎると思うのは自分だけだろうか…
ビリーの中ではこの様に体力管理を想定しながらW杯を戦い抜く予定だった。

FW枠 柳沢、玉田、大黒、巻

 FWは誰が出てもこなせる。相手のディフェンスや日本代表のシステムや味方との連携や相性によって選ぶ。

MF枠 稲本、遠藤、小笠原

 MFの三都主や中村俊は小笠原と三人で回し、システムによってはFWの柳沢や玉田とも入れ替える。福西は、稲本や遠藤と交代予定。

DF枠 坪井、茂庭

 駒野は左右両方のSBをこなせる選手で、3バックのシステムに変更することで駒野と加地を坪井に変更し休ませる。CBの中澤や宮本は茂庭とローテーションさせる。

 Youtubeで「腐ったミカン」として小野選手が言及されているが、ビリーが聞いたのは小野選手ではないことだけは付記しておく。