日本が得意とするシステムは長きに渡り4231を基準とし、世界中どこでも見られるようなオーソドックスなスタイルを築いてきた。
4231から戦術的な変化を生み出すのは出ている選手であり個人技しかないものの、国内では「日本代表の戦術は世界でも類を見ないほど優れた戦術であり、追随を許さない」とまで評価する人がいた。
2009年頃までは職場の先輩が海外サッカーを録画してくれていたのだが、その職を離れて以来見る機会が無くなってしまったために比較対象を失い、評論家たちの根拠が分からなくなった。
ただ漠然とアジア予選での強さを見て「そうなのかな?」と刷り込まれたように思っていたのだが…
サッカー日本代表の戦術は本当に世界トップレベル!?
世界ではオフサイドのルールが変わるたびに「戦術が変わる!」と大騒動になるのだが、日本の戦術が変わることはなかった。
アジア圏では独走する日本代表の実力
日本はヨーロッパと比べてサッカー後進国とされるが、経済大国である日本はスポーツなどは比較的発展しやすく、アジア圏では頭一つ飛び抜けた存在と言っても良いだろう。
また国際親善試合などを組んでも日本国内で試合を行うため気候や体調など相手に不利な環境が多く、またベストメンバーを揃えてもらえないことが実情である。
そのため、システムや戦術を変える必要性を見出せなかったのかもしれない。
- アジアはサッカー後進国だらけのため、アジア圏のサッカーの発展を促進するために次回2026年大会からアジア枠が4.5から8.5に増える。
日本も1998年に2から4.5枠へ増えたことでW杯への出場を果たしたと言われる。 - 0.5枠は大陸間プレーオフで、別のグループとプレーオフが行われる。
消えたラインコントロールとオフサイドトラップ
キーパー以外全ポジションをできるビリーとしては2005年にオフサイドのルールが変わったとは言え、日本代表のダバディトルシエ監督時代並みにラインコントロールを行い、カテナチオやゾーンプレスを加えてほしい。
しかし2005年のオフサイドのルール変更以来、世界の戦術からラインコントロールは衰退して消えたかのように見えた。
ブラジルのチッチ監督はラインコントロールを採用した
ところが2022年、世界のサッカーを見なくなったビリーがブラジルの親善試合を見て衝撃を受ける。ブラジルのチッチ監督はラインコントロール徹底していたのだ。
加えてカテナチオを進化させ、ゾーンプレスを組み合わせた新しい戦術を実践していた。
これはまさにビリーが実践したいと思っていた戦術そのものであったのだ…