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サッカー日本代表がW杯ベスト8の壁を打ち破る為の戦術(タクティクス)をビギナー(初心者)でも分かるように分析します!

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【2023年 FIFA U-20 ワールドカップ】5/22 日本代表vsセネガル代表

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FIFA U-20 ワールドカップ 日本代表 対 セネガル代表

 セネガルはアフリカ予選で無失点で優勝したことからも、守備(ディフェンス)も組織的でレベル的が高いことが証明されている。

攻撃(オフェンス)では個人の運動能力が非常に高いため、日本代表の守備がどの様に対応するのか注目が集まる。

アフリカ予選で無失点優勝のセネガルを日本代表は崩せるか!?

 海外でプレイするメンバーもすでに4人であり、名前負けするほどのレベル差ではなくなってきた。
ただアフリカだけあって個人技やフィジカルでの能力は負けている可能性がある。
そこで注目するべきは組織的戦術となる。

日本代表のスタメンとシステム(フォーメーション)

FIFA U-20 ワールドカップ 日本代表のスタメン予想

熊田
北野 松木 永長
佐野 福井
高橋 田中 チェイス 高井
木村

セネガル代表のスタメンとシステム

FIFA U-20 ワールドカップ セネガル代表の予想システム

マメ
Sバッセ     サンバ
  パペ デジブリル
ママドウ
Sファイェ セイドウ ババカ アミドウ 
マモール

【前半】ポジショニングの違和感が際立つ日本代表

0005味方と近すぎるポジショニング

上の写真は青色の三角形が選手がいるべき場所で、黄色線が作るべきパスコース。

日本代表の守備からボールが出る際なので動画で見るとイメージは変わるが、選手のポジショニングが極めておかしい。
日本代表選手を見て分かる通り、ポジションが重なっている状態。

 

サッカー選手がよく言う「作れ!」
 サッカーをしているとよく「作れ!」と言いますが、この黄色線の「パスコースを作れ」、「パスコースを作るためのポジショニングをとれ」と言う意味。

システム変形とポジショニングが数的優位を作る戦術となる

現代の戦術は「数的優位を作るためにある」と言っても過言ではないのだが、どれだけ個人のフィジカルや個人技が上がってもポジションが重なっては意味がない。

試合開始早々のプレイであっただけに、暗雲が立ち込めたように見えた。

スローイン時のポジショニング

 前半01:13のスローイン時にもボールに寄り過ぎるためにごちゃつくことになる。
三角形とう野次ら牛を見てもらえれば分かる通り、選手のポジショニングではボールが展開することはできない。

ポジショニングがおかしいためにスペースがオープンとなる

スローインからボールが入ると同じポジションに4人が集中することになり、斜線部分のスペースには誰もいないこととなった。

ラインコントロールとオフサイドトラップ

 「数的優位を作るため」の現代の戦術では、オフサイドトラップやラインコントロールが欠かせない。

ラインコントロールは個人的に注目する戦術の一つであるが、カメラ角度のせいで今一確認がし辛い。

セネガル最後尾からのスルーパス

上はセネガル最後尾からスルーパスを出した写真。

U-20日本代表のラインコントロール

ラインコントロール二枚目の写真はすでにボールが渡る直前のために参考にはならないが、ディフェンス方法がどうにも古く感じる。

さらに最後尾からのパスなのに出されるたびに通ることに違和感を覚えた。

現代のラインコントロールとその高さ

 三本の線を引いた写真をボールを蹴る瞬間のラインコントロールだとして説明する。

一番左が「相手にマンツーマンで付くことを基本としたU-20日本代表のラインコントロール」。

中央の青線が現代の戦術であるラインコントロールの高さとなる。
写真で言えばセネガル選手のフォワード(FW)二人を無視し、オフサイドトラップにかけた状態で無力化させたて数的優位を作る。

一番右の紫の線は、ディフェンスから二列目が並ぶべき場所となる。

ボールへ寄るのはイニエスタ選手の真似?

ボールへ寄り過ぎる日本代表選手

 このポジショニングはもしかしたらイニエスタ選手のマネかもしれないが、真似するべきではない。
イニエスタ選手は卓越したドリブル技術と、世界レベルの味方がいたことでボールを自在に操り、奪取されることがほぼないためだ。

他の国を見ても分かるが、イニエスタ選手の真似をして常にボールへ寄るだろうか?

 上の写真を見ても分かる通り、左ディフェンシブミッドフィールダー(MF)が左サイドバック(SB)へ近寄りすぎている。

近寄りすぎた結果、敵味方ともにスペースが無くなる

左DMが近寄りすぎた結果日本とセネガルの選手が集中し、ドリブルもパスも出せるスペースが無くなり、ディフェンスラインへボールを返すしか無くなった。

試合を通して
 この試合を通して「システム変更無し、ボールへ近寄りすぎ、展開がサイドしかない」が延々と続くことになる。
 

古い戦術の一つ「DMFがSBのポジションに入る」

 10年ほど前になるだろうか。欧州で流行った戦術を日本も取り入れたのだが、カタールW杯ではすでに流行遅れとなり、世界では廃れた戦術があった。 

日本のA代表もカタールW杯で時代遅れだと気づき戦術を変更したはずだったのだが、U-20日本代表では未だに実践していたことに驚愕した。

 DMFがSBのもつボールへ近寄りすぎるだけではなく、上記リンク先の戦術を実践し始めた。

この戦術ではサイドばかり使うことになり、ディフェンス側がプレッシャーを掛けやすくなる欠点があった。

しかし欠点を逆手に取って活用する部分もあったようだ。

上図の赤い楕円の部分を、ディフェンスラインでパス回しからパスコースとして活用したのだ。

試合を通して真新しい戦術は無し

 日本A代表ではシステム変更や偽SBなど今まで日本には無い戦術に対して試行錯誤が見られたのだが、U-20日本代表に真新しい戦術を一切感じなかった。

「個人技やフィジカルの強いアフリカ王者セネガル相手だから」と考えれば良いのかもしれないが、数的優位を作る戦術ではなくマンツーマンディフェンスを採用している。

カタールW杯の日本A代表の戦術を三世代前と表現したのだが、U-20日本代表の戦術は

四世代前と言わざるを得ない。

これではまるでジーコ監督のディフェンス「マンツーマンディフェンス」とオフェンス「組織とは個人技の集大成」の再来である。

どれだけ個人のレベルが上っても組織戦術が時代に逆行しては世界に追いつくことはできないだろう。

試合展開

前半15分 福井からのパスに松木がゴールを決める。
前半21分 セネガルのディアロがこぼれ球を押し込む。

セネガルのゴールパフォーマンス2

名前がサンバ選手だけあり、ゴールパフォーマンスも激しい。

セネガルのゴールパフォーマンス1

しかしVARの結果取り消されることになる。

試合展開の総括

 前セネガル戦では海外のスタメンが442と発表されたことに違和感を感じたが、試合展開を見て納得した。

松木が中盤でのポストプレイを忠臣としたトップ下(OMF)の動きができず、ほぼFWと並んでいたことからもFWと判断されていたのだ。

またディフェンシブミッドフィールダー(DMF)の佐野と福井がサイドハーフ(SH)やディフェンス(DF)ラインに寄り過ぎることでボールホルダー(ボールを持つ人)のプレイエリア(スペース)を消したことで速攻ができなくなっていた。

さらにディフェンスラインからボールを貰い展開する際、DMFの二人は押し上げることなくとどまることで、トップ下に居ない松木と上がらない佐野と福井により、中央に溝ができてしまってのだ。

熊田 松木

北野 佐野 福井 永長
高橋 田中 チェイス 高井
木村

 U-20日本代表の組織戦術が機能しなくなった理由はこんなところだろうか。

雑談の多い解説の槙野氏

 この試合の解説は槙野氏。
55:38から本人もU-20ワールドカップに出た時の思い出を語るのだが、話題は熊田選手の染髪について。

前半まもなくの写真だが、槙野氏「これだけ染髪すると頭皮はかなりの痛みを感じたはず。」と話す直後…

金髪に染めた熊田選手

なんとも頭皮と毛根が強そうなチェイスアンリ選手が映ったことに意図を感じた。

頭皮と毛根が強そうなチェイスアンリ選手

 

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