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【キングスW杯2025(イタリア大会)】ラストチャンス モロッコ代表戦を分析

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 加藤純一氏がオーナー(プレジデント)を努める日本代表は、1勝1敗同士のモロッコと対戦し、勝ったチームがトーナメントへ進出。負けたチームは敗退が決定する。

 日本代表は、国内の練習試合でGKをフィールドプレイヤーに混ぜる戦術。
第1戦のイタリア戦、第2戦のアルゼンチン戦でもPA前でカテナチオを作り、カウンターとロングボールでビルドアップをしない戦術を採用した。

普段からキングスリーグへ参戦し、チームとしてキングスW杯へ参加するチームがある一方、日本代表は急造チームとも言える。

日本代表は1戦ごとに戦術の熟練度とチームワークの精度を上げ、第3戦のモロッコ戦で見せたいところだった。

チームの熟練度を上げられる!?戦術には何を求めるべきか

 戦術を話題にすると必ず「試合は戦術のためにあるわけではない」と言われるが、まさにその通りだ。

どんな試合をしても勝てば良いが、効率よく勝つため、勝つ確率を上げるためにも戦術は必要だと思う。

効率よく勝つ戦術とは「自分たちの良さを出し、悪さを隠す。相手の良さを消し、悪さを出させるための、チームの決まり事」だと思っているのだが、その意味を理解せずに「戦術のための試合ではない」と言い続けるのが日本サッカー界と言う印象だ。

代表メンバーの決定から積極的に戦術を試し、効果的な戦術を淘汰することが出来ただろうか?

【日本代表の試合分析】

 先に読んでもらえると話が分かりやすくなります。

  1. ソサイチチームとの練習試合
  2. ラウンド1 イタリア代表戦
  3. ラウンド2 アルゼンチン代表戦

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日本代表の攻撃戦術

 当サイトでは試合ごとにチームの問題点と戦術の改善を提案し、それはチーム戦術の熟練度を上げることでもあった。

前回までは、

  • 縣翔平選手のポストプレイとポジショニング
  • 中村駿介選手のビルドアップ時のポジショニング
  • 守備時のラインコントロール

などについて話した。

この戦術は当然ながら相手チームにも分析されるため、試合ごとに変更と改善をしなければならないのだが、日本代表はモロッコ代表戦でも継続してしまったことが敗因の一つだろう。

日本代表のポジショニングを動画で解説

【動画の補足説明】

  • ビルドアップ時にポジションが重なる(味方と同じ場所にいる)ことで数的不利を作ってしまった。
  • 前列と後列の中央を固定したために、ポジショニングの自由度が無くなりポジションチェンジからの展開ができなくなった。
    ポジションチェンジと展開をすると、相手の守備列や守備陣形が崩れ、間が抜けられるようになる。これを俗に「相手の守備陣形を崩す」と言う。
  • 簡単に言えば「誰かが空いたスペースに走り込んだら、その選手がいた空いたスペースにまた別の人が走り込めば良いだけ」の話。この繰り返し。
  • 動画の06:00で若干話がズレています。
    「お話相手は全員プロ」と言うのは、「相手が全員キングスリーグに参戦しているチームのため、戦術や熟練度が日本代表とは違う」と言う意味でした。
    私はなぜか「給料の話」をしていて…(・へ・)ナゼ、ゴメンネ…

これらが足りなかったために、日本代表の攻撃は相手の脅威となれなかった。

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日本代表の守備戦術

 先制点は日本代表の守備戦術の弱点が多く詰まっている。

低すぎたラインコントロール

 前回の内容と重複するが、日本代表の守備戦術は相手がボールをもつとPA前まで引くカテナチオを採用。

前回もう少し採集ライン(後列)を上げた方が良いのではないかと提案したが、まさにその通りとなってしまった。

モロッコ代表の先制点は、全体(二列)が低すぎてパスを出す相手へのマークも距離があった。

もし全体をもう少し上げた状態で、パスを出す選手と距離が短ければパスを出されなかったのではないか。勿論タラレバの話であり結果論でしかない。

サイドに空いたスペースのマンマーク

 日本代表は4-2のカテナチオを行うため、逆サイドにスペースができる。

本来は逆サイドにいる選手へはマンツーマンマーク(マンマーク)を行うのだが、モロッコ代表の先制点ではそのマークが外れてしまった。

守備陣形の中央の距離間

 マークが外れた理由は、カテナチオで味方との距離間を優先した結果だと想像する。

カテナチオで味方との距離間が広がると、そのスペースを使われるために狭めた状態を継続したのだが、これは入ってくる選手に対してマンマークへと切り替えるべきだった。

大会中にチームの熟練度を上げることが出来なかった日本代表

 普段からキングスリーグへ参戦しているチームに対し、急造チームとも言える日本代表はチーム戦術の熟練度を上げることが出来なかった。

大きなハンディキャップを背負っての参戦ではあったが、2025年の元旦から大興奮を味わったことは間違いない。

今後はキングスリーグの戦術を分析し、日本代表選手たちの良さが活きることを願う。