
北中米ワールドカップ前の親善試合として、日本代表はアイスランド代表と対戦します。 この試合は単なる調整試合ではなく、本大会に向けて森保ジャパンの戦術と選手起用を確認する大事な一戦になりそうです。
特に注目したいのは、前田大然をセンターフォワードで使うハイプレス戦術、鈴木唯人の2シャドー適性、そして塩貝健人・後藤啓介といった若いFWをどのタイミングで試すかです。
この記事では、アイスランド戦で日本代表が何を確認すべきなのかを、ビギナー向けに分かりやすく整理していきます。
- アイスランド戦で確認したい日本代表の戦術ポイント
- 前田大然を先発CFで使う狙い
- 伊東純也と鈴木唯人の2シャドー起用案
- 塩貝健人・後藤啓介を交代カードで使う意味
- 本大会前に確認したいラインコントロールと守備の安定感
なお、この記事は現時点でのメンバー構成や選手の特徴をもとにした戦術予想です。 実際の起用法は、怪我の状況やコンディション、監督の狙いによって変わる可能性があります。
- サッカー日本代表の試合日程
- アイスランド戦で確認すべき点
- アイスランド戦のスタメン予想
- ラインコントロールの高さ設定
- 前田大然を先発させてハイプレス戦術を試す
- 伊東純也と鈴木唯人を左右シャドーで試す
- 3-4-2-1の本当の狙い
- 交代戦術で確認したいこと
- まとめ:アイスランド戦は本大会前の最終テストになる
サッカー日本代表の試合日程
北中米ワールドカップに向けた主な試合日程
親善試合
・5月31日(日)19:25〜…日本代表 vs アイスランド(東京:国立競技場)
北中米ワールドカップ(W杯)-グループステージ
・6月15日(月)05:00〜…日本代表 vs オランダ代表(アメリカ:ダラス)
・6月21日(日)13:00〜…日本代表 vs チュニジア代表(メキシコ:モンテレイ)
・6月26日(金)08:00〜…日本代表 vs スウェーデン代表(アメリカ:ダラス)
北中米ワールドカップ(W杯)-ノックアウトステージ
・6月30日(火)02:00〜…日本代表 vs 未定(グループCの1位または2位)
(※ 時間はすべて日本時間)
アイスランド戦で確認すべき点
親善試合のアイスランド戦では、北中米ワールドカップ本大会を見据えて、ベストメンバーに近いA+B混成チームで臨む可能性が高いと考えます。
もちろん、初戦で対戦するオランダ代表も日本を分析してくるはずです。 そのため、どこまで手の内を見せるかは難しいところです。
それでも、限られた実戦の中で確認すべきポイントは多くあります。 特に、前線のプレス、2シャドーの組み合わせ、若いFWの起用法、最終ラインの高さは、本大会前に見ておきたい部分です。
- 前田大然をCFに置いたハイプレスが機能するか
- 伊東純也と鈴木唯人を2シャドーで使えるか
- 右WB堂安律の起用が現実的か
- 塩貝健人・後藤啓介を交代カードとして使えるか
- 最終ラインの高さとラインコントロールを整理できるか
アイスランド戦のスタメン予想
アイスランド戦では、前田大然をセンターフォワードに置き、前線からの守備とショートカウンターを試す形が面白いと考えます。
アイスランド戦のスタメン予想
前田
伊東 唯人
中村 堂安
田中 佐野
伊藤 谷口 渡辺
鈴木彩艶
この形では、前田大然が最前線から相手に圧力をかけ、伊東純也と鈴木唯人が2シャドーとして攻撃の変化を作ります。 左WBに中村敬斗、右WBに堂安律を置くことで、左右の攻撃バランスと守備の戻りも確認できます。
中盤は田中碧と佐野海舟の組み合わせにすることで、前への推進力と守備の強度を両立させる狙いです。 最終ラインは伊藤洋輝、谷口彰悟、渡辺剛を中心に、ラインコントロールとビルドアップの安定感を確認したいところです。
ラインコントロールの高さ設定
アイスランド戦でまず確認したいのは、最終ラインの高さです。 伊藤洋輝、板倉滉、冨安健洋、谷口彰悟らを中心に、どの高さで守備ラインを設定するのかを確認したいところです。
親善試合であれば、交代枠に余裕があります。 そのため、センターバックを入れ替えながら、実戦の中でラインコントロールを最終確認できます。
ラインコントロールは、相手の攻撃を受ける位置を決める大事な要素です。 ラインが低すぎると押し込まれやすくなり、高すぎると背後を狙われやすくなります。
本大会では、相手のレベルが上がります。 そのため、CBだけでなく、WBやSBが守備ラインに加わった時にも、全体で高さをそろえられるかが重要になります。
前田大然を先発させてハイプレス戦術を試す
この試合で最も見たいポイントの一つが、前田大然をCFとして使うハイプレス戦術です。
前田は左WBとしても起用できますが、日本代表における大きな武器は、やはり前線からのプレスとスピードです。 前田を最前線に置くことで、相手のビルドアップに圧力をかけ、ミスを誘うことができます。
ハイプレスが成功すれば、相手陣内でボールを奪い、そのままショートカウンターに入れます。 本大会で強豪相手に主導権を握れない時間帯があることを考えると、この形を試しておく価値は大きいです。
- 前線から相手CBやGKにプレスをかけられる
- 相手のビルドアップミスを誘える
- 奪った直後にショートカウンターへ移れる
- 裏への抜け出しで相手の最終ラインを下げられる
- 守備でも攻撃でも相手の体力を削れる
CF前田の価値とは
CF前田の狙いは、守備だけではありません。 攻撃面でも、GKとディフェンスラインの間に入る動きが大きな武器になります。
前半から両サイドの伊東純也と鈴木唯人が、サイドからGKとディフェンスラインの間へ速いクロスを入れることができれば、前田がそこへ飛び込む形を作れます。
守備ではプレスをかけてミスを誘い、攻撃では相手DFの背後や間に入り込んでゴールを狙う。 まさに前半は「戦術・前田」と言えるような展開を目指したいところです。
前田大然をCFで使う最大の狙いは、相手の最終ラインを動かすことです。 裏を狙い続けることで、相手DFはラインを上げにくくなります。 その結果、2シャドーやWBが使えるスペースも生まれやすくなります。
伊東純也と鈴木唯人を左右シャドーで試す
アイスランド戦では、伊東純也と鈴木唯人を2シャドーで試す形も見てみたいところです。
久保建英と堂安律のコンビは、すでに代表でも高いレベルで機能することが分かっています。 そのため、親善試合では別の組み合わせを試し、本大会で使える選択肢を増やしたいところです。
伊東純也はスピードと縦への推進力があり、鈴木唯人は前線と中盤の間で受けながら攻撃に変化を作れる選手です。 この2人をシャドーで使うことで、久保・堂安とは違った攻撃の形を確認できます。
- 伊東純也が左シャドーでもスピードを活かせるか
- 鈴木唯人が右シャドー・左シャドーの両方に適応できるか
- 2人が時間帯によって左右を入れ替えられるか
- アイソレーションで攻撃の変化を作れるか
- 前田大然との距離感が合うか
鈴木唯人に関しては、両シャドーに入れてどこまで戦術に適応できるのかを確かめる必要があります。 そのため、右WBの先発を堂安律にして、右サイド全体のバランスを確認する形も考えられます。
伊東と鈴木唯人は、時間帯によって左右を入れ替えるのも面白いでしょう。 鈴木唯人が左シャドーでも機能するなら、伊東純也を左右の交代戦術の中心として考えやすくなります。
また、鈴木唯人には交代要員としての活躍も期待したいところです。 特に、アイソレーションで攻撃の変化を作れるかは重要な確認ポイントになります。
▶ あえて孤立させる攻撃戦術のアイソレーションとは
3-4-2-1の本当の狙い
日本代表が採用してきた3-4-2-1は、単に3バックにするためのシステムではありません。 本当の狙いは、同サイドに人数をかけすぎず、必要な選手だけが関わりながら攻撃を作ることだと考えます。
これまでの日本代表は、ボールがあるサイドに人数をかける同サイド圧縮を使う場面がありました。 ただし、選手同士の距離が近くなりすぎると、ドリブルで仕掛けるスペースや、逆サイドへ展開する余裕がなくなります。
そのため、3-4-2-1では、WBが幅を取り、2シャドーが中央とサイドの間に立ち、必要な時だけボールサイドへ関わる形が重要になります。
3-4-2-1で見たい立ち位置
- CF:相手の最終ラインを下げる・裏を狙う
- 2シャドー:中央とサイドの間で受ける
- WB:幅を取り、サイドの選択肢を作る
- ボランチ:近づきすぎず、前後のバランスを取る
- 3バック:横幅を取りながら、逆サイド展開も狙う
カタールW杯後に目指した青写真
カタールワールドカップ後、日本代表が目指したかった攻撃戦術は、各選手が広めの距離感を保ち、相手のプレスを受けにくい状態を作ることだったと考えます。
しかし、距離感を広く保つ戦術は簡単ではありません。 選手同士の立ち位置が少しズレるだけで、パスコースが消えたり、逆に味方同士が近づきすぎたりします。
その結果、完全なワイドプレーではなく、3-4-2-1の中で距離感を調整しながら前進する形に落ち着いたように見えます。
アイスランド戦では、この3-4-2-1がただの配置ではなく、選手同士の距離感を整える仕組みとして機能するかを確認したいところです。
交代戦術で確認したいこと
アイスランド戦では、先発メンバーだけでなく、交代戦術も大きなテーマになります。 本大会では、先発だけで試合を終わらせることはできません。 後半に誰を入れ、どのように戦い方を変えるかが重要です。
特に、前田大然を先発で使う場合、後半にどのようなタイプのFWを入れるのかがポイントになります。 塩貝健人を使うのか、後藤啓介を使うのかによって、攻撃の方向性は変わります。
交代後の予想配置
塩貝
伊東 堂安
前田 菅原
田中 佐野
伊藤 谷口 渡辺
鈴木彩艶
※負けている場合は、塩貝健人ではなく後藤啓介を入れて、クロスやセットプレーを使ったパワープレーを試す選択肢もあります。
前田大然に代わり、塩貝健人か後藤啓介を試す
前田大然をCFで先発させた場合、後半は塩貝健人か後藤啓介を入れて、別の攻撃パターンを試したいところです。
塩貝健人は、前線中央だけでなく、サイドやシャドー寄りでも使えそうなタイプです。 一方で、後藤啓介は高さを活かした大型CFとして、終盤にクロスやセットプレーを増やしたい展開で選択肢になります。
本大会では、相手によって「スピードで崩す試合」と「高さを使う試合」が出てくる可能性があります。 そのため、アイスランド戦では若いCFがどこまで通用するのかを確認しておきたいところです。
菅原由勢の戦術理解度を上げる
鈴木唯人の適応が確認できた後は、菅原由勢の使い方も確認したいところです。
菅原は本来、右サイドで高い攻撃力を持つ選手です。 ただし、3-4-2-1のWBとして使う場合は、攻撃参加だけでなく、守備時の戻り方やラインコントロールへの参加も重要になります。
堂安律を右シャドーに入れ、菅原由勢を右WBに置く形が機能すれば、右サイドの攻撃と守備のバランスを高められる可能性があります。
堂安律の役割を整理する
堂安律は、右サイド全般を担当できる重要な選手です。 右WB、右シャドー、右WG、右SHのように、複数の役割をこなせる可能性があります。
ただし、ポジションが変われば求められる役割も変わります。 右WBなら守備の戻りと幅取り、右シャドーなら中央で受ける動き、右WGなら縦やカットインの仕掛けが重要になります。
アイスランド戦では、堂安が右サイドのどの役割で最も機能するのかを確認したいところです。
鈴木唯人・塩貝健人・後藤啓介の出来が鍵になる
現状では、鈴木唯人、塩貝健人、後藤啓介の出来が、本大会の選手運用に大きく関わると考えます。
鈴木唯人が2シャドーで機能すれば、久保建英や堂安律を休ませる選択肢が増えます。 塩貝健人や後藤啓介が交代カードとして使えるなら、前線の選択肢も広がります。
2人の若いCFが先発で使えるのか、それとも終盤の交代カードとして考えるべきなのか。 その判断によって、チーム全体の設計が大きく変わります。
- 鈴木唯人が左右どちらのシャドーでも使えるか
- 塩貝健人が前線でどの役割を担えるか
- 後藤啓介が高さを活かしたターゲット役になれるか
- 交代出場でも試合の流れに入れるか
- 周囲との連携や守備の約束事を理解できているか
交代枠の数によりCBを入れ替える
アイスランド戦では、攻撃陣だけでなく、守備陣の確認も重要です。 特に、ディフェンスラインの高さとラインコントロールは、本大会前に整理しておきたい部分です。
本職ではないWBやSBが守備ラインに加わった時に、ライン全体をそろえられるか。 CBを入れ替えても、同じ基準でラインを上げ下げできるか。 ここは親善試合で確認しやすいポイントです。
WB前田大然の動きを確認した後に、長友佑都を入れて別の形を試すのも選択肢になるでしょう。 オランダ戦後の2試合で流れを作れている場合は、長友の経験が必要になる場面もあるかもしれません。
まとめ:アイスランド戦は本大会前の最終テストになる
アイスランド戦は、単なる親善試合ではありません。 北中米ワールドカップに向けて、森保ジャパンがどの戦術を本大会で使えるのかを確認する大事な試合です。
前田大然をCFに置いたハイプレス。 伊東純也と鈴木唯人の2シャドー。 堂安律と菅原由勢の右サイド。 塩貝健人と後藤啓介の交代カード。 そして最終ラインの高さ設定。
これらをどこまで確認できるかによって、本大会での戦い方は大きく変わります。
アイスランド戦を見る時は、勝敗だけでなく「誰がどの役割で使われているか」に注目すると、森保ジャパンの本大会構想が見えやすくなります。 次回は、アイスランド戦の内容をもとに、初戦オランダ戦をどのように戦うのかを考えていきます。
- W杯招集メンバーと基本戦術の予想
- 今からでも遅くない!森保ジャパンの戦術おさらい
- アイスランド戦の予想戦術(この記事)
- アイスランド戦の反省とオランダ戦の予想



