ザッケローニ監督はイタリア国内での監督経験が長いが、代表チームの監督は日本代表が初めて。選手としてのポジションはDF(サイドバック)。
イタリアと言えばカテナチオという堅守速攻のシステム戦術が有名で、トルシエ監督以来消えたラインコントロールが日本代表に戻るのではないかと期待した。
ザッケローニ監督が2014年W杯ブラジル大会へ向かう。
ザッケローニ監督の戦術の豊富さに期待が膨らんだ
元DFでイタリア人のザッケローニ監督の就任時、「これで日本代表に再びラインコントロールが戻り、カテナチオが標準化されるのでは!?」と息巻いた。
ザッケローニ監督の戦術の基本理念は、「堅固なゾーンディフェンスと選手の攻撃力を最大限に引き出す戦術」だそうだ。
「カテナチオからゾーンプレスを行う戦術か!こりゃオシム監督並みに凄いことになるんじゃないか!?」と勝手に意気揚々とする中、記者会見を目にした。
戦術ではなく監督が日本人化宣言
「日本代表監督になるからには、完全に日本人の気持ちにならないといけない」と戦術ではなく監督の日本人化宣言である。
「そんな馬鹿な…」と思ったことは言うまでもない。
「ザッケローニ監督のもっている戦術を日本代表に落とし込んでほしい」のであって、「監督が日本人に合わせた戦術を出すのか」とがっかりした。
見た限り岡田前監督の戦術の継承だった
前代表メンバーから一部が世代交代し、他国とくらべても相対的に選手のレベルは上がり、無駄を省いて強くなったかに思えた。
しかし戦術に真新しいものはないように見えた。
結局日本代表と言うチームが、監督主導ではなく選手主導となっていたのである。
日本代表に違和感を覚える
TVやネットの記事によるとザッケローニ監督は欧州で時代遅れと言われ、「日本代表はなぜあんな時代遅れの監督を呼んだのだ?」と言われる始末。
しかし日本サッカー界の戦術レベルからするとザッケローニ監督は欧州を知る人である。
日本代表合宿の映像からはエリア戦術など欧州サッカー中継などでも度々聞くような言葉が飛び交い、「こりゃ行ける!」と思ったことさえあった。
しかしある時からその雰囲気が無くなる。
戦術か、選手か
勿論選手が戦術など提案をしても良いと思うが、一般的には監督の戦術を選手が実行するものだ。
ところがザッケローニ監督は、代表チームの監督が初めてだからなのか、それとも日本人を相手にすることが初めてだからなのか分からないが、選手の意見を尊重しすぎた結果となる。
なぜザッケローニ監督は選手主導にしてしまったのか…
2014年 W杯 ブラジル大会のスタメン
大迫
香川 本田 岡崎
長谷部 山口
長友 吉田 森重 内田
川島