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サッカー日本代表がW杯ベスト8の壁を打ち破る為の戦術(タクティクス)をビギナー(初心者)でも分かるように分析します!土曜日の19時更新目標!

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イタリア人ザッケローニ監督の戦術を阻む「俺たちのサッカー」とは

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 アルベルト・ザッケローニ監督は、イタリア国内での長い監督経験を持ちながら、代表チームの指揮を執るのは初めてで、選手としてのポジションはサイドバック(SB)。

イタリアといえば堅守速攻のシステム戦術のカテナチオが有名で、トルシエ監督以来、日本代表で消えていたラインコントロールが復活するのではないかと期待された。

2014年のW杯ブラジル大会に向けてザッケローニ監督が指揮を執ることになった。

ザッケローニ監督のサッカー戦術 優れたチームプレイと戦術

 イタリア出身の元ディフェンダー(DF)であるザッケローニ監督が日本代表監督に就任した際、「これで再び日本代表にラインコントロールが戻り、カテナチオが標準化されるのではないか?」と息巻いた。

ザッケローニ監督の基本理念は、「堅固なゾーンディフェンスと選手の攻撃力を最大限に引き出す戦術」だそうだ。

ビリーは「カテナチオからゾーンプレスを行う戦術か!これはオシム監督並みにすごい戦術になるぞ!?」と勝手に意気揚々としながら記者会見を見た。

【参考】速攻堅守の守備戦術「カテナチオとエリア戦術」とは

戦術ではなく監督が日本人化宣言

 記者会見でザッケローニ監督は「日本代表監督になるからには、完全に日本人の気持ちにならないといけない」と述べ、戦術ではなく監督の日本人化を宣言。

「そんな馬鹿な…」と思ったことは言うまでもなく、「ザッケローニ監督の知る戦術を日本代表に落とし込んでほしい」のであって、「監督が日本人に合わせた戦術を出すのか」とがっかりした。

ザッケローニ監督の戦術は「堅守速攻」

 順番は前後するが、後になってザッケローニ監督の戦術を調べてみた。

ザッケローニ監督は、チームを常に高い戦術的な知識と連携を持ってプレーさせ、そのキャリアを通じて優れたサッカー戦術を知る監督として知られていた。

ザッケローニ監督の戦術スタイル

 ザッケローニ監督は、ボールポゼッション組織的な守備を組み合わせた戦術スタイルを採用。
指揮するチームはボールを保持し、相手チームをコントロールする能力に優れていた。
また守備ではコンパクトになり、相手の攻撃を封じ込めるエリア戦術を知る監督としても有名だった。

カウンターアタックの要素

 ザッケローニ監督の攻撃戦術の一つは、迅速なカウンターアタック。
ボールを奪った瞬間に攻撃に転じ、相手チームが守備の組織を整える前に得点のチャンスを追求する。

2023年10月現在、まるで森保監督が思い描く日本代表の理想図とも言えるサッカースタイルではないか。

柔軟性とシステム変更

 ザッケローニ監督は柔軟性を大切にし、試合の状況や相手チームに合わせて選手たちが連携し、システム変更をして戦術を調整する。

これはまるで日本代表が思い描く先を知っていたのではないのか?と思ってしまった。

ザッケローニ監督の戦術は岡田前監督の継承!?

 TVやネットの記事によると「日本代表はなぜザッケローニ監督など欧州では時代遅れの監督を呼んだのだ?」と言われていたが、前代表メンバーから一部が世代交代し、他国と比べても相対的に選手のレベルは上がり、無駄を省いて強くなったようにも見えた。

日本サッカー界の戦術レベルからすればザッケローニ監督は欧州を知る人であり、日本代表合宿の映像からはエリア戦術など欧州サッカー中継などでも度々聞くような言葉が飛び交い、「こりゃ行ける!」と思うことすらあった。

しかしある時からその雰囲気が無くなる。

戦術と選手のバランス

 戦術に真新しさが消え、まるで日本代表チームが監督主導ではなく選手主導にさえ見え始めたのだ。

選手が戦術の提案をするのは良いと思うが、一般的には監督の戦術を選手が実行するものだ。
ところがザッケローニ監督は、代表チームの監督が、それとも日本人を相手にすることが初めてだからなのか分からないが、選手の意見を尊重しすぎた結果「俺たちのサッカー」が完成する。

選手主導の「俺たちのサッカー」になってしまったことが悔やまれて仕方ない。

2014年 W杯 ブラジル大会のスタメン

 ザッケローニ監督になったあとも戦術的に代わり映えのない俺たちのサッカーのまま、ブラジルW杯へと突入していく。

大迫
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長友 吉田 森重 内田
川島