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【EURO2024 トレンド戦術】世界の流行戦術はワイドプレイとビルドアップのバリエーションの増加

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 常に変化する戦術はある時ふと革命的に進化し、世界へと広がることがある。そのタイミングはチャンピオンズリーグやEUROの大会だったりW杯だ。どこかの監督が新しい戦術を作り出し、世界的な大会で広がっていく。

今回のEUROで再流行した戦術のワイドプレイだが、今回はカタールW杯までに進化した戦術の改良型カテナチオに対抗するものだった。

【予備知識】

 当サイトでは、「ラインコントロール+ゾーンプレス+カテナチオ+ハイプレス(任意)」を面倒なのでまとめて改良型カテナチオと呼んでいる。

超攻撃型の守備戦術「改良型カテナチオ」とは

EURO2024で流行る新戦術はワイドプレイ!?

 グループリーグが終わって幾つかの基盤となる戦術が更新されたので、簡単に紹介する。
  1. GKからのビルドアップのバリエーションが増える(大きく分けて3種類)
    ・CBがPAの両サイドへ大きく開く。
    ・CBがGA、SBがPAの両サイドへ開き、DMが中央でボールを引き出す。
    ・CBの三人がGKの前に並び、WBとDMがボールを引き出す。
    ※GA(ゴールエリア)、PA(ペナルティーエリア)。
  2. ワイドプレイが常識化された
    バイタルエリアへ到達するまでワイドプレイで行い、アタッキングサードへ近づくにつれ絞っていく。ビルドアップ時の味方との距離感が広がり、PA前でカテナチオとなる。
    得点がしやすくなるバイタルエリアとは
  3. ワイドプレイの普及により組織戦術が薄れた
    ワイドプレイにより味方同士の距離が長くなり、数的有利を作るような連携やその他組織戦術が出しにくくなり、その結果、組織戦術が流行る前の時代のように1対1の要素が強くなった。

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目立ちにくくなった組織戦術

 そのためEURO2024では組織戦術のフランスベルギーの”良さ”が目立ちにくくなっている。

対してスペイン個人技の集合体とも言える組織戦術のティキタカは、再び本領を発揮することになりそうだ。

※以下各国の戦術分析は、中途半端な部分が多くて恐縮です。

フランス代表の個人と組織のバランス戦術

 EURO2024で最も個人と組織が噛み合ったバランスの良いチーム。
守備では高さに応じて味方同士の距離感を変え、相手のワイドプレイを封じる。
攻撃ではワイドプレイから適切なポジショニングとポストプレイを繰り返し、相手の攻撃の意図を潰し、自分たちの良さはしっかりと活かす戦術を繰り返した。
フランス代表の戦術分析

ベルギー代表の戦略的組織戦術

 若き名将ドメニコ・テデスコ監督が率いるベルギー代表は、システム変更の連携ミスを防ぐため、プレイが切れるたびに高さによってシステムを変える最も戦略的、戦術的チームだった。

一般的に流れでシステム変更を行うことが多いのだが、システム変更やマークの受け渡しでミスが出る。ベルギー代表はそこを改善するべく、ファールやスローイン時のボールの高さによってシステム変更を行った状態で始めていたのだ。

このシステム変更であればマークの受け渡しや、複雑なポジショニングをしなくて良いのだ。
ベルギー代表の戦術分析

スペイン代表の個人的組織戦術

 スペインのティキタカは、ただパス回しを行うわけではない。

システム変更を行いながら、ディフェンシブサード(GKからのビルドアップ)、ミドルサード(中盤でのビルドアップ)、アタッキングサード(シュートまでのつなぎとやり直し)で常に数的有利を作った状態から、練習メニューの鳥かごの状態を作り、ボールを高い位置へと運んでいく戦術だ。
スペイン代表の戦術分析

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ワイドプレイが組織戦術の全てを変えた!?

 ゾーンプレスとは守備側が数的有利を作り密集することでボールを奪う守備戦術だが、ワイドプレイは味方の距離間を広くすることで守備側が密集できなくする攻撃戦術のこと。
数的有利を作りボールを奪うゾーンプレスとは

改良型カテナチオはティキタカ潰しのはずだった

 そもそもカタールW杯で全盛となった改良型カテナチオ(ラインコントロール+カテナチオ+ゾーンプレス+ハイプレス(任意))は、黄金期を築いたバルセロナやスペインのティキタカを潰すためにブラジルのチッチ監督が作った戦術だった。(ビリー調べ。)

さらにVARが実用化されたことで高めのラインコントロールも加わり、カタールW杯ではほぼどこの国でも取り入れようとしていたほどだった。

残念ながら2005年にオフサイドのルールが変わって以来、ラインコントロールの文化が消えてしまった国では改良型カテナチオの本質を捉えることは出来ていなかった。

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ビリーとチッチ元監督は同じ戦術

 ちなみにビリーの改良型カテナチオは、2002年日韓W杯前から思いついていた戦術と言っても誰も信じてはもらえないだろう。

2005年にオフサイドのルールが変わったとは言え、戦術的には大げさなオフサイドトラップが無くなっただけであることを世界では2010年過ぎまで気づかず、ラインコントロールを戻さなかったのだ。

ビリーはオフサイドのルール変更に意味はあまりないと気づいていた!( ゚д゚ )クワッ!!

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スペイン代表の個人的組織戦術の時代が再び!?

 先にも挙げた通り、スペインはシステム変更を行いながら数的有利を作り、パスを繋げてビルドアップを行う個人技(特にポジショニングとボールタッチの技術)が集合体となった組織戦術である。

仮にスペインの相手がゾーンプレスを行おうにも、元からあまり速攻戦術を行わないスペインは、距離間をさらに広くするだけでワイドプレイに対応が可能たったため、すぐに適応することが出来た。

そのためスペインティキタカに対し、改良型カテナチオはもちろんのことゾーンプレスはよほど上手くやらねば通用しないだろう。

これはまたスペイン代表の黄金期が到来するのかもしれない。

南米の存在も忘れられない

 南米など未だ組織よりも個人技の印象が強いが、ワイドプレイは日本代表が苦手とする南米にこそふさわしい戦術であると言える。

日本代表が弱い理由は、フィジカルに圧倒されるからだろう。
ゾーンプレスをさせない現代のワイドプレイとは

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