サッカー協会の思惑では「サッカーのレベルを上げる方針の一つ」として「チャージ(タックル)に強い選手を育てる」はずだった。ところが審判の誤審により試合結果が変わり、Jリーグの方向性すら変わる事になったのだった…
誤審の結果でチームが変える方向性とは
選手個人のレベルが上がれば勿論チーム全体のレベルも上がる。
しかし「個人の強いチャージ」により試合結果が変わるのであれば、戦術を変えねばならない事になる。
サッカーのレベルを上げることとは、チームの戦術レベルを上げることである。
戦術には勿論個人のレベルも入るのだが、「チャージに強い選手」を優先させすぎた結果審判の誤審を招き、結果としてチームは全体の戦術を後回しにせざるをえなくなった。
チーム戦術と選手のレベルの間
そもそも日本のサッカーはブラジルに強い影響を受け、体の強さとボールタッチの技術を求めていた。
調べた限りだが、そこへ1992年のオフト監督も「個人の強さや高さ、精度」を高めるサッカーも相まってその選択肢を選んだようだ。
明確なビルドアップが存在しない!?
日本サッカーの歴史なんて知らないのでこういう書き方になるが、昔の映像を見ると「ボールをもったらドリブル」の連続で、ビルドアップ(攻撃の組み立て)を考える上でのパスらしいパスなんて全く感じなかった。
いつの時代の映像か忘れてしまったが、サッカー後進国と言われた理由を納得したのを覚えている。
日本サッカー協会の選択は、まるでその文化の延長だった。
日韓W杯に向けトルシエジャパンが誕生
不確かだが、そんな中の2002年「日韓共催ワールドカップ」に向けたトルシエ監督時代から新たな戦術が導入されたのだった。
かつて日本にはなかった動きが次々導入され、当初日本サッカー界には無かった「戦術(タクティクス)」と言う言葉がようやく飛び交うようになった(気がした)。
(個人的には通訳のダバディとの逸話の方が好きなのだが...)
トルシエを知らない人は来週までに読んでみよう。
【参考】 ・フィリップトルシエ