
北中米W杯を目前に控えたサッカー日本代表メンバーが、3月の欧州遠征に向けて発表されました。
対戦相手はスコットランド代表、そしてイングランド代表という欧州の強豪国。
本記事では、日本代表メンバーの特徴と戦術的な狙いに加え、スコットランド戦・イングランド戦の戦術予想を詳しく解説します。
今回の招集メンバー|欧州組中心の構成
今回の日本代表は、欧州でプレーする選手を中心に構成されており、強度の高い試合を想定したメンバーとなっています。
- 欧州リーグ所属選手が大半
- 前線はスピード型・プレス型FWが中心
- 中盤はゲームメイク+運動量型のバランス構成
- 最終ラインは対人能力とビルドアップの両立
特に注目すべきは、前線の守備強度とトランジション(攻守の切り替え)です。
強豪国相手に「守備→速攻」を狙う意図が明確な構成となっています。
| 名前 | 国 | 所属チーム |
|---|---|---|
| ▽GK | ||
| 早川友基 | 🇯🇵 | 鹿島 |
| 大迫敬介 | 🇯🇵 | 広島 |
| 鈴木彩艶 | 🇮🇹 | パルマ |
| ▽DF | ||
| 谷口彰悟 | 🇧🇪 | シントトロイデン |
| 渡辺剛 | 🇳🇱 | フェイエノールト |
| 冨安健洋※3/25に怪我で辞退決定。 | 🇳🇱 | アヤックス |
| 安藤智哉 | 🇩🇪 | ザンクト・パウリ |
| 伊藤洋輝 | 🇩🇪 | バイエルン |
| 瀬古歩夢 | 🇫🇷 | ル・アーブル |
| 菅原由勢 | 🇩🇪 | ブレーメン |
| 鈴木淳之介 | 🇩🇰 | コペンハーゲン |
| ▽MF | ||
| 伊東純也 | 🇧🇪 | ゲンク |
| 鎌田大地 | 🏴 | クリスタル・パレス |
| 三笘薫 | 🏴 | ブライトン |
| 堂安律 | 🇩🇪 | フランクフルト |
| 田中碧 | 🏴 | リーズ |
| 佐野海舟 | 🇩🇪 | マインツ |
| 鈴木唯人 | 🇩🇪 | フライブルク |
| 藤田譲瑠チマ | 🇩🇪 | ザンクト・パウリ |
| 佐野航大 | 🇳🇱 | NECナイメヘン |
| ▽FW | ||
| 小川航基 | 🇳🇱 | NECナイメヘン |
| 前田大然 | 🏴 | セルティック |
| 上田綺世 | 🇳🇱 | フェイエノールト |
| 町野修斗 | 🇩🇪 | ボルシアMG |
| 中村敬斗 | 🇫🇷 | スタッド・ランス |
| 塩貝健人 | 🇩🇪 | ボルフスブルク |
| 後藤啓介 | 🇧🇪 | シントトロイデン |
| 佐藤龍之介 | 🇯🇵 | FC東京 |
🔹𝗦𝗔𝗠𝗨𝗥𝗔𝗜 𝗕𝗟𝗨𝗘🔹
— サッカー日本代表 🇯🇵 (@jfa_samuraiblue) March 25, 2026
【2026.3.24 練習後コメント✍️】
MF/FW #塩貝健人(VfLヴォルフスブルク🇩🇪)#最高の景色を#SAMURAIBLUE #サッカー日本代表 pic.twitter.com/kjm2Wjhird
(出典:サッカー日本代表 🇯 on X)
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3/29 スコットランド代表の特徴|フィジカルと縦の速さ
監督:スティーブ・クラーク
スコットランド代表監督は2019年からスティーブ・クラークが務めています。キルマーノックやウェスト・ブロムウィッチで手腕を発揮し、スコットランド代表をEURO 2020、EURO 2024の2大会連続出場に導くなど、守備の再建と安定した戦術で評価されている指導者です。
スコットランド代表は、堅守速攻型の戦術をベースにしたチームです。
守備時はブロックを形成し、ボール奪取から素早く前線へ展開するスタイルが特徴です。
スティーブ・クラーク監督の経歴概要
代表監督就任: 2019年5月(現職)
主な功績: 26年ぶりの主要国際大会(EURO 2020)出場を達成、EURO 2024出場
注目選手と特徴
- プレミアリーグ所属選手が多く、強度が高い
- 中盤はハードワークと守備意識が強い
- 前線は高さとパワーを活かしたプレー
Scott McTominay could be Napoli lifer if he wants it but immediate future hinges on one thinghttps://t.co/fXxiyCZ5mV pic.twitter.com/KIhN7gIbka
— Daily Record Sport (@Record_Sport) March 19, 2026
(ナポリ所属スコット・マクトミネイ、出典: Daily Record Sport on X)
スコットランド代表の戦術分析|堅守速攻とトランジション
スコットランド代表は、一見シンプルなサッカーに見えますが、組織的な守備と役割分担が徹底された戦術的チームです。
特に守備時は5バック気味のブロックを形成し、中央を締めながら相手にサイド攻撃を誘導する構造を取ります。
また、ボール奪取後は素早く前線へ展開し、縦に速いトランジション(攻守の切り替え)で一気にゴールを狙うのが特徴です。
この切り替えの速さはプレミアリーグ所属選手の多さにも支えられており、フィジカルとスピードの両面で高い強度を誇ります。
攻撃時にはウイングバックが高い位置を取ることで幅を確保し、中央では2シャドーがボールを受けることで前進します。
この構造により、サイドと中央の両方からシンプルに崩すことが可能になります。
さらに重要なのがセットプレーの強さです。
高さとフィジカルを活かした攻撃は大きな武器であり、日本代表にとっては最も警戒すべきポイントの一つとなるでしょう。
日本代表の攻略ポイント|スコットランド戦の戦い方
スコットランドはシンプルだが完成度の高いチームであるため、日本は単純なポゼッションだけでは崩すことが難しくなります。
そのため重要になるのが、守備ブロックを動かすためのボール循環です。
特に序盤はサイドチェンジとワイド攻撃が有効になります。
一方で、相手が自陣に引いて5バック化した場合は、ディフェンスラインを上下に動かす戦術が必要になります。
▶ 相手ディフェンスラインのコントロールとは
また、試合の鍵となるのはセカンドボールの回収です。
ここで主導権を握れるかどうかが、日本が試合をコントロールできるかを左右するポイントになります。
- 前線のプレス強度で主導権を握れるか
- 中盤でのボール保持と展開力
- カウンターの精度とスピード
- ウイングバック裏のスペースを狙えるか
- ロングボール対応(セカンドボール回収)
- 空中戦・セットプレーの守備
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4/1 イングランド代表の特徴|精密なポジショニングサッカー
監督:トーマス・トゥヘル
トゥヘル監督は精密なポジショニングを好み、選手個人の巧みなボールコントロールと緻密なパスワークによりポゼッションと組織的な守備を融合させたチームへと進化させました。
イングランド代表はトーマス・トゥヘル監督以前、サッカーの母国であるにも関わらず戦術らしさが一つもなく、フィジカルの強さにただ前線へボールを蹴り上げるだけでした。
トーマス・トゥヘル監督以降は戦術的な整備がかなり進み、かつての2000年代後半のバルセロナのポゼッションサッカーを目指しているかのような戦術を好んでいます。
トーマス・トゥヘル監督の経歴概要
- イングランド代表(2025年1月〜現在)
イングランドサッカー協会(FA)により任命され、2025年1月1日から正式に指揮。
2026年W杯を目指し、ワールドカップ欧州予選では8戦全勝という圧倒的な成績を収めています。 - バイエルン・ミュンヘン(2023年3月〜2024年6月)
ユリアン・ナーゲルスマンの後任として、2022-23シーズンのブンデスリーガを優勝。2023-24シーズン終了をもって退任。 - チェルシー(2021年1月〜2022年9月)
就任からわずか数ヶ月で、チームをUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に導く。その他、FIFAクラブワールドカップやUEFAスーパーカップでもタイトルを獲得。
注目選手と特徴
- 世界トップクラスの攻撃陣
- 中盤はゲームメイク能力が高い
- サイドからの崩しと個人技が強力
Harry Kane is already the 10th highest scorer in Bayern Munich's 126 year history 🤯 pic.twitter.com/6CN20XCJGa
— Football on TNT Sports (@footballontnt) March 22, 2026
(バイエルン所属ハリー・ケイン、出典: Daily Record Sport on X)
イングランド代表の戦術分析|ポゼッションとポジショナルプレー
イングランド代表を率いるトーマス・トゥヘル監督は、4-2-3-1や3バックを柔軟に使い分けながら、ボール保持をベースに試合を支配する戦術を採用しています。
特に、ポジショナルプレー(精密なポジション配置)と高い戦術柔軟性が特徴で、ビルドアップの完成度が非常に高く、前線のタレントを最大限に活かす構造になっています。
その戦術の根幹には、5レーン理論があり、ピッチ上にダイヤモンド型(ひし形)の関係性を形成することで中央とサイドに安定したパスコースを確保します。
これにより、相手の守備ブロックを崩しながら効率的に前進し、最終局面では個の能力を活かしてゴールを狙います。
日本代表の攻略ポイント|イングランド戦の戦い方
イングランド戦では、日本は守備ブロック+カウンターをベースとした戦い方が求められることが予想されます。
特に重要なのは中盤での主導権争いで、最初から引くのではなく、ボールを持てるところは持ち、焦らず展開し、ビルドアップすることが目標になります。
ここで一気に引いてしまうと劣勢にり一方的な展開に自分から引き込んでしまうため、コンパクトな守備と連動したプレスが必要になります。
また、ボールを奪った後は単純に蹴るのではなく、一定時間ボールを保持して相手の陣形を崩すことも重要です。
カウンター局面では、ラストパスの精度とスピードが勝敗を分けるポイントになるでしょう。
- 前線のプレス強度で主導権を握れるか
- 中盤でのボール保持と展開力
- カウンターの精度とスピード
- 相手SBに穴がある!?
- 中盤の数的不利をどう回避するか
- ビルドアップ時のプレッシャー対策
- カウンター時のラストパス精度
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まとめ|W杯前の重要な強化試合
今回のスコットランド戦・イングランド戦は、北中米W杯を見据えた日本代表の戦術を試す重要な強化試合となります。
日本代表は、スタメンと交代選手を組み合わせることで戦術の幅を変化させるチームであり、試合の流れに応じてストロングポイントとウィークポイントを切り替える戦い方が特徴です。
特に戦術の変化させた後、相手が対応しきる前にゴールを奪う「戦術の変化とスピード」が重要なポイントとなります。
これまで積み上げてきた戦術がスコットランド代表・イングランド代表といった強豪国相手にどこまで通用するのか、そして複数の戦術を組み合わせた完成度が問われる試合になるでしょう。
この2試合は、日本代表が北中米W杯での戦い方を占う試金石です。
戦術の完成度・試合運び・強豪相手での対応力という3つの観点から、今後の日本代表を判断する重要な一戦となります。



