日本は世界ランキング24位。 本来はトータルフットボールができるチームでありながら、ラインコントロールが三世代前であったがために全体が発展途上のチーム。 グループリーグが進むごとに進化しているが、まだまだ本来の能力を発揮していない。 ドイツ、スペインを撃破したがコスタリカには負けるもろさも併せ持つ。
クロアチアは世界ランキング12位。 守備的なチームで、正確性の高いカウンターが最初の武器。 体も強く、とにかくミスが少ない。 スピードがある選手は多くないため、いつも通りであれば日本が後半優位に立てそう。
クロアチアは守備的なチームでプレスに弱いカウンター型のチーム
【クロアチアはあまり特徴がない】 相手にモドリッチはいるが、恐れることはない。 守備時のプレスは弱く、パスワークもドイツほどではないが、カウンターだけは要注意。 必ず前線と中盤でプレスからディレイを行い、カウンターだけは避けること。
累積により出場停止;板倉。
【注意】 ビリーは日本であろうと、選手を全員知りません。 なぜ選手名が出てこないのかという理由に感しては、知らない可能性が高いので悪しからず!
戦術のおさらい
戦術的にクロアチアがドイツだとすれば、日本はスペイン。 日本は完全にスペインのマネをする必要はないが、見本にするとやりやすい。 もし戦術をあまり知らない方は読んでみてほしい。
- サウジアラビアのVARとオフサイドトラップ戦術 格上アルゼンチンに対して行った戦術。
- スペイン vs コスタリカ スペインの基本的戦術を確認できる一戦。
- 日本対ドイツ 日本は三世代前のラインコントロールで、前半ドイツにボールを持たれ圧倒される。 しかし体力を温存していた後半、日本はWBを取り入れたフォーメーションで本来のポゼッションサッカーを取り戻し、カウンターサッカーで勝ちきった。
- 日本対コスタリカ①前半 相手の様子を見ながら完全に引いたコスタリカに対してポゼッションを行おうとするが、上手くいかない。
- 日本対コスタリカ②後半 ボールを支配しているように見えるが、WBや中盤の選手までもが相手のラインに吸収され、無力化されてしまう。
- ドイツ対スペイン スペインはポゼッションサッカーによりドイツを圧倒するかに見えたが、フィジカルで上回るドイツがラインコントロールとゾーンプレスを高い位置から行うことでポゼッションさせない展開。
クロアチアの戦術分析
- GL1 クロアチア対モロッコ
- GL2 クロアチア対カナダ
- GL3 クロアチア対ベルギー
前半はパス回しで相手の体力を削り、ラインの裏を狙え!
体力管理の面が分からないが基本はボールのロストが少ない選手を選び、局所的に個人で打開しシュートまで行ける選手を選ぶ。 前回WBでも行けると判断した伊東だが、ラインコントロールには参加できていなかった。 やはり伊東を使うのであれば前線でしかないが、体力管理ができていれば個人的に堂安を推したい。
WBには必ずラインコントロールに参加できる選手を選んでほしい。
前田
南野 堂安
長友 山根
田中、遠藤
谷口、吉田、冨安
これはディフェンシブに見えるが、両WBが攻守の要となる。 特に長友は前半で交代するので、前半で燃え尽きる覚悟で攻守に参加すること。
山根は試合の最後まで覚悟を決め、長友が上がっている時は4バックになるつもりで居ても良いだろう。 これはCBの体力管理と安定性を求めることになるから。 下記は「長友が上がっている=押し込んでいる」はずなので、この状態になる。 相手のディフェンスラインに入ったまま戻ってこないなんてことが無いように。
前田
長友 南野 堂安
谷口 田中 遠藤 山根
吉田 冨安
選手の選択肢
CB(センターバック)は冨安、吉田、谷口しか残っていないのだろうか。 長友、酒井に代えるのであればラインコントロールができるDF(ディフェンダー)山根しかいない。 田中、遠藤、守田、は三人で体力をコントロールをして、最悪柴崎を選択肢に入れておくこと。 鎌田、堂安、前田、南野、伊東、相馬、久保は体調不良?。
長友や山根が上がりディフェンスラインが不安定になるようであれば、様子を見て安定する方法を判断すること。
南野となってはいるが、鎌田の体力が残っているのであれば鎌田が安定しているだろう。
選手の改善点
長友、伊藤はラインコントロールに参加する意識を。 南野、柴崎は前を向ける時は確実に前を向く。(先に周りを見ておいて半身でボールを受ける意識を持つと癖が直る可能性あり。) 伊東は無理過ぎる攻撃を避け、不用意なボールロストを減らす。(行ける時と無理な時の判断をもう少し正確にできるように。) 今まで出ていない選手もしっかりと準備を行い、準備をしておくこと。
【ディフェンス】様子見で引くのは良いが持たせるべきではない
逆にボールを持たせるとミスが少ないために奪取が難しくなる。 またボールと逆サイドで距離がある選手はある程度フリーにしてでも数的優位を作りプレスを掛ける。
5バック?4バック?
イエローカードの累積と体力管理、ラインコントロールができるかどうか。 吉田、冨安の体力が残っていれば先発させても良いのだろうが、谷口、酒井を考えた方が良いだろう。 酒井であればWBもできるが、どうやら筋肉系の怪我ということで先発は無いのだろうか。 するとやはり伊藤に矢面が立つことになる。 もし伊藤がサイドバックの方が得意なのであれば、長友に代えて前半伊藤という選択肢もある。
改良型カテナチオから早めのマンツーマンへ
当然ながらスルーパスはモドリッチだけではなく、誰もが行えるレベル。 さらに相手にスピードはないようだが、シュートの正確性が高い。 中盤では前を向かせた状態でパスを持たせないこと、ペナルティーエリア前までに必ずマンツーマンに切り替えること。
【オフェンス】
グループリーグのモロッコ、カナダ戦を見る限り、一定の距離感を保ち、相手の間に顔をだす意識を持てばパスは充分に回せるはず。 通るのであれば長いパスも有効活用するべきだが、見ている限り長いパスは通ることの方が少ないようだ。 クリア以外で長いパスを多様する必要はないが、裏が取れそうならば相手のディフェンスラインを下げるためにもチャンレンジは必要。 中盤でもスペースを活用してパスをどんどん回し、幅広く使い左右に揺さぶること。
試合序盤は様子見で引くこともあるだろうが、あくまでもラインは下げ過ぎるべきではない。 前半は一定の距離感を保ち、細かいパスをつなげて相手の体力を奪うことに専念する。 後半からスピードスターたちを投入し、局所的に連携よりも個人技を有効活用する。
【後半】システムの変更はなしで、スピードスターを入れて勝負
後半から体力を温存しているスピードスターを順次投入する。 後半頭から三笘、相手の状況を見ながら伊東、浅野の順が妥当だろうか。 もし得点で優位に立てていたならば、浅野や伊東ではなく南野を入れて安定させる選択肢もある。 その他の交代は体力が残っていないCBと中盤のDMが妥当だろうか。
攻撃は全体的にバランスよくすれば相手もバラける
スピードスターを順次投入するが、バランスを乱してはならない。 例えば「三笘が居るからずっと三笘に」となると単調になり、マークも集中する。 そのためトータルフットボールを体現するが如く攻め、三笘は自由にドリブルで仕掛けさせる。 伊東が入れば右サイドで同様の事を。 浅野が入れば裏で同様のことを。
トップ下に誰が居るのか分からないが、上手くボールを振り分けてバランスを保ちつつ相手のラインを見出してほしい。
オプションの4バック
安定している3CBとは言え、イエローカードと体力の消費が目立つ。 特に吉田、板倉は消耗が激しいのではなかろうか。
その状況で後半、押し込めるような優位に立つ状況を仮定すると、守備的4バックに切り替えられないだろうか。 ビリーの計画では、三笘を入れることで4-2-3-1に切り替えられる人選をして欲しい。 右WBをSB(サイドバック)に下げて、三笘はディフェンスをしないわけではないが、攻撃とポゼッションに専念させる。
怪我なのかもしれないが、右SBを酒井にしておけば4バックに切り替えられるはず。 そうすると先発左CBは、左SBもできる伊藤ということになるのだろうか。 伊藤は前回の出場でラインコントロールや前線へのパスができていなかったのでできるようには思えない…
誰かラインコントロールと左SBもできて体力が残っているCBは居ないだろうか。
浅野
三笘 南野 伊東
田中、遠藤
谷口、吉田、冨安、山根
この時点で4人交代させているので、後は体力管理のためか怪我、カードコントロールとなるだろう。 これはあくまでも理想であって、現実は吉田、田中、遠藤の誰かを休めたい。
仮に押し込める状況が作れたのなら
守備が安定して押し込める様な状況が仮にできたとすれば、SBは一列上げる。 3センターバックよりも1枚中盤を厚くして、ボール回しを継続したい。 この際不用意なセンタリングをするとカウンターを食らうので、センタリングは控えめにすることになる。